龍神の性格~原始仏典に登場する龍神は気性の激しい善悪神

龍神の性格

龍ブームが続いていますね。

大杉日香理さん「龍使いになれる本」は元祖龍ブーム 越智啓子さん本「龍を味方にして生きる」~龍と共に生きる「龍ブーム」

ブームが続いている「龍」「龍神」ですが、龍神には性格があります。

で、龍神の性格については、実は最古の仏典である「原始仏典(パーリ仏典)」に伝承があります。

ここには、龍神などの動物系の精霊聖霊は、性状が人間に近く、喜怒哀楽の感情があり、時に気難しくなり、悪い存在(悪神)になることがあるとされています。

したがって善神にもなり悪神にもなる霊的存在としています。

パーリ仏典という原始仏典は、お釈迦さまの言行に最も近いとされている最古の仏典になります。

原始仏典(パーリ仏典)に伝わる龍神

で、原始仏典であるパーリ仏典には、相応部(そうおうぶ)というお経があります。この相応部・第三集・第十一篇にある龍相応・金翅鳥相応という一連のお経に、龍神の性格を伝えています。

これらのお経で、お釈迦さまは、龍神・金翅鳥(こんじちょう)という動物系の神について、お話しをされています。

ちなみに「金翅鳥」とは「ガルーダ」のことですね。霊鳥です。

龍神と金翅鳥は善悪両方の性質を備えた神

で、驚くことに、原始仏典が伝える龍神と金翅鳥とは、なんと「善い行いと悪い行いの両方」を行った低次の存在と伝えています。

人間の時代に「善いことをした反面、悪いことも同じくらい一杯した人間が、龍神と金翅鳥に生まれ変わる」とお釈迦さまは言っているんですね。

ちょっと驚きの真実なのですが。でも、これが原始仏典(パーリ仏典)に伝わっている事実です。

ガンダルヴァ(乾闥婆)は善神

ちなみに、これらのお経には龍神・金翅鳥(こんじちょう)以外に、「香りの神」と言われている「ガンダルヴァ神(乾闥婆)」のこともあります。

で、香りの神ガンダルヴァ神(乾闥婆)は、なんと善神として紹介されています。

ちなみに、ヒンドウ教では、ガンダルヴァ神(乾闥婆)は邪神とされています。でも仏教では善神なんですね。

ガンダルヴァ(乾闥婆)~仏教では善神、ヒンドウ教では邪神で意味が異なる

雲の神も善神

また「雲の神」という神さまもいて、「雲の神」は善神といいます。

雲の神というのは、なんか不思議な気もしますが、もしかすると雲の上(雲の中)にいる霊的存在のことを「雲の神」と言っているのかもしれませんね。

最近では、小さい子どもが胎内記憶や産まれる直前の記憶を語る子どももいて、「お空の上の雲にいた」と語る子どももいます。もしかすると、これらの子どもは、前世が「雲の神」だったのかもしれませんね。

胎内記憶の「お空の上の雲」とは雲の神(天使)のこと 胎内記憶に「空にいた」「空から降りてきた」が多い理由 池川明:子供は親を選んで生まれてくるの本当の意味~善神から転生してくる子どもが増加

龍神よりも「香りの神」「雲の神」のほうが位が高い

このように原始仏典(パーリ仏典)には伝承されています。

龍神や霊鳥(金翅鳥)のほうが格好良いように思ったりもしますが、「香りの神」のガンダルヴァ神(乾闥婆)や「雲の神」のほうが善神というのは、ちょっと驚きです。

しかし原始仏典には、「香りの神(ガンダルヴァ:乾闥婆)」と「雲の神」は、人間だった時代に善い行いをし続けた人が転生できる善神であるとしています。

なお「雲の神」「香りの神(ガンダルヴァ:乾闥婆)」は、天界では、人間界に近い四天王界に属する境涯になります。

龍神などの神霊は「悪いヤッカ(邪神)」になるときも

さらに驚きなのは、龍神や金翅鳥(こんじちょう)といった動物系の精霊、つまり「善悪両面の性質のある精霊」は、「性質の悪い精霊」と言われる「悪いヤッカ(邪神)」になってしまうこともあるとか。

このことはパーリ仏典の「アーターナーティヤ経」に出てきます。

⇒天界の神でも悪いヤッカ(邪神)になる~アーターナーターの護経で邪神から身を護る

で、性質が悪くなったヤッカ(神霊・邪霊)は、

・生き物を殺す
・盗みをはたらく
・邪な性行為をする
・嘘をつく
・酒を飲む

といったように悪行をおこない、五戒(道徳)を守らないといいます。倫理道徳を守らないのが特徴です。で、邪神化してしまうそうです。

しかも、精霊が邪神化してしまうと、
・品行が悪い
・性格も荒々しい
・どう猛
・凶暴
・人に危害を与えることがある
・時に人を殺す

といった凶悪な行動に出るときもあるといいます。こわいですね。

で、お釈迦さまや真摯に道を歩む人嫌い、修行の邪魔をする場合もあるといいます。

厄介な性質を帯びた精霊なんですね。
まさに邪神、修羅です。

性状が不安定な神霊もいらっしゃる

以上のことはパーリ仏典(原始仏典)に伝承されていることです。

ただし実際は、全ての龍神や金翅鳥が、邪神化・修羅化するということではありませんね。あくまで「悪になびく場合もある」「悪になびきやすいところもある」ってことなんだと思います。

人間に似ていますね。

人間も、状況によっては凶悪化します^^;怒ったり、モノを投げたり、乱暴を働いたり。お酒を飲むと人が変わったり。

これと同じで、龍神などの善悪両面の性質のある精霊は、性状が不安定なところがあるってことなんでしょうね。

人間界にいらっしゃる精霊ですので、性格も人間に近いのはうなずけます。次元は違うのですが、お友達・仲間といった存在なんじゃないかと思います。

龍神になったら積徳・善行が必要

なので原始仏典には、もし龍神や金翅鳥になったならば、いっそうの善行に励むことが推奨されています。いわゆる「徳積」ですね。

で、龍神が守護神になる話しは時々聞きますが、これは龍神ご自身が、徳を積んでより立派になりたいからなんじゃないかと思います。

なので、気性の激しい龍神が、人を守護することも起きるんだと思います。で、時々「龍ブーム」が起きるのかもしれませんね。

人間界と縁のある精霊

日本では龍神は人気がありますが、天界の中では下層の境涯に属するようでして、しかも人間界と低層アストラル界の境目くらいにいる生命体のようです。

日本の霊能者も時々言っていますが、龍神は、性質が悪くなって、人に意地悪をしたり、バチを与えたり、時に人殺しをしてしまうこともあるとか。

パーリ仏典に出てくる「悪いヤッカ(精霊)」の一つは龍神です。龍神は「悪」に傾いてしまうこともある精霊の一つってことですね。

・龍神
・金翅鳥(霊鳥)
・お稲荷さん
・蛇神(みーさん)

といった動物系の精霊は、性質が不安定といいますか、喜怒哀楽が強かったりして、時に気むつかしくなる存在のようです。

しかし、そうであるからこそ煩悩多い人間とも縁ができやすのかもしれませんね。

だからこそ日本でも、こうした精霊を祀ったり信仰をする宗教団体も出てくるんだと思います。

そんなどこか人間臭く、馴染みのあるのが龍神さまを代表とする動物系の精霊なのかもしれません。

でもこうした話しを知りますと、ちょっと怖いですね^^;性質のよさげな精霊さんと仲よくなりたいですね。

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