ウクライナ侵攻の経緯とアメリカ(ネオコン)の動き
それにしてもロシアとウクライナ。「プーチンの独裁は悪」「民主主義正義」「ロシアが悪い」と、単純に言ってしまう向きもあるようです。
しかし、そもそも戦争は、どっちが先に仕掛けたのかは、表向きとは別に、戦争を誘発する下地があることが多いですからね。
2004年以降ウクライナは反プーチン体制をとり続ける
たとえば今回のウクライナ侵攻に関しては、ウクライナは2004年の「オレンジ革命」以降、反ロシア(プーチン)の動きを取るようになっています。
しかも、2014年に起きた「マイダン革命」では、親ロシア派の大統領・ヤヌコヴィチを追い出して、ウクライナ国内ではネオナチによる親ロシアの人達への暴虐がエスカレート。
さらに「クリミア危機」が2014年から始まります。
同じく「ウクライナ東部紛争」も始まります。が、ウクライナは、停戦協定である「ミンスク合意」を何度も破ります。で、ロシアは怒り、ロシアとの関係は、さらに緊張を高めます。
2021年にアメリカとNATOがロシアを煽る
こうした緊張関係の下地があるんですが、2021年になると、アメリカのバイデンは、ウクライナに、こともあろうか対戦車用の武器ベリンジャーを提供したり、NATO軍と大規模な合同演習を行います。
ロシアを挑発することを度々行うわけですね。
いわば、アメリカとウクライナが、ロシアに対して「煽り運転」をしまくっていたわけです。で、ロシアは、もうイライラしまくっていて、ブチ綺切れる寸前まで、ロシアを追い込んでいた、そんな状況があったということです。
ロシアを煽って煽って、煽りまくった末に生じたのが、「ウクライナ侵攻」なわけですね。
事実、アメリカ(ネオコン)は、2004年から、ウクライナに軍事支援していたことも明らかになっています。
◆【解説】なぜウクライナはアメリカにとってそれほど重要なのか
この記事にある通りで、バイデンは、オバマ政権の時代では副大統領だったのですが、この当時から、ウクライナ利権でズブズブです。
アメリカとウクライナは深くつながっているわけですが、これは「お金」「軍事」の観点からみても、非常によくわかります。
アメリカのネオコンがロシアのウクライナ侵攻を招いた
こうした背景があったわけですね。で、このような歴史的経緯を知っておく必要はあると思います。
ウクライナ国内では、オリガルヒ(ユダヤ系新興財閥)のコロモイスキーが、ネオナチのアゾフ連隊を私兵として育てるも、ウクライナの正規軍となるなど、政治腐敗が進み、ロシアとの緊張関係が続きます。
で、そんなウクライナを、アメリカは支援していたわけですね。が、実際はアメリカの「ネオコン」が、ウクライナを支援していたわけです。
アメリカの保守左派であり、民主党の母体となっている「ネオコン」が、今回の「ウクライナ侵攻」の引き金となった本当の原因であり、正体です。
ネオコンとロシア革命
ちなみにネオコンは、1917年に起きた「ロシア革命」と関係があります。
1917年 ロシア革命
ロシアでは、共産主義革命によって、1917年に、世界初の共産主義国家「ソビエト連邦」が誕生します。
なお共産主義は、マルクスが提唱していますね。ちなみに林千勝さんの研究によると、マルクスは、ロスチャイルドと関係があったといいます。
で、そのマルクス主義の影響を受けた「レーニン」が、ソビエト連邦を打ち立てます。
トロッキーの「全世界同時革命」
で、レーニンと並ぶ指導者に「トロッキー」という指導者がいましてね。
しかし、トロッキーは、レーニンとは思想が異なります。
レーニンは、ソビエトから革命を起こして、ソビエトをまず共産国家にするという思想です。
しかしトロッキーは、「全世界同時革命」を提唱します。つまり、ソビエトだけでなく、「世界全体を共産社会にして、世界のすべてを同時に共産化してしまおう」という思想です。
トロッキー VS レーニン
トロッキーは、ソビエト連邦という一地方だけの革命では収まらなかったわけですね。「全世界に革命を起こすのだ!」という過激な共産思想を持っていたわけです。
しかし、レーニンは、「まずソビエトから革命だ!」という考えだったため、トロッキーとは相容れません。
で、最終的には、トロッキーは追い出されてしまいます。で、メキシコへ亡命。
が、トロッキーは、最期は粛正を受けて暗殺されます。
国際金融資本とトロッキーの共産主義
ところが、トロッキーの「全世界同時革命」という共産主義思想は、表向きのパッケージの装いを変えて、アメリカの「国際金融資本家」が「グローバル思想」「グローバリズム」として、その思想を引き継ぎます。
実のところ、トロッキーの「全世界を共産主義にする」という思想は、ワールドワイドの点において、グローバリズムと相性がいいわけですね。
で、国を持たないユダヤ人ら国際金融資本家たちは、世界を一つの統治体としたいため、トロッキーの全世界共産化の思想とは、親和性があるわけです。
そもそも、マルクスが提唱した共産主義は、ロスチャイルドと仲良しだった詩人のハイネからのヒントを元にして、作られていたことが明らかになっています。
元より、共産主義と国際金融資本のグローバル思想は、同じルーツなわけです。
トロッキーの「全世界を共産主義にする」という思想のほうが、ユダヤ国際金融資本の思想になるわけです。
リベラル保守・国際主義・保守左派とはトロッキーの共産主義
アメリカには「保守左派」「リベラル保守」「国際主義」といわれるグループがいますが、この実態は、トロッキーの思想を汲む集団です。
つまり、国際金融資本家たちですね。「ワンワールド」「ニュー・ワード・オーダー(新世界秩序)」とは、まさにトロッキーの「世界共産化」のことになります。
一部の金融資産家・大富豪が世界を支配し、その他の人々は支配されるという世界。これはまさにトロッキーの思想とまったく同じです。表向きの表現が異なるだけですね。
ネオコンとは?~トロッキーの共産主義
で、これこそが「ネオコン」になります。アメリカの「民主党」の母体でもあります。
つまり、トロッキーの共産主義思想 = ネオコン = 保守左派 = リベラル保守 = 国際主義 = アメリカ民主党 = グローバリズム = 国際金融資本 = ディープ・ステート = 全体主義、とうことになります。
ネオコンは、表向き「保守」を名乗っていますが、実態は、軍事行為も殺人もいとわない共産思想集団です。
ネオコンと民主党
で、このネオコンが、アメリカの金融(ウォール街)や軍産複合体となっています。またアメリカの民主党の母体になっています。
なので、アメリカの民主党政権時代には、戦争が多くなるわけですね。
今のバイデン政権も民主党。
ちなみに2020年の不正選挙は記憶に新しいですね。このときも民主党側が、不正選挙を仕掛けています。
これらの行為は、民主党(ネオコン)の性格がよく出ています。「力でモノを言わせる」パワハラ集団なわけですね。
ネオコン、民主党は、軍事行動や武力行為も当たり前のように行います。
なんたって、トロッキーの思想を汲んでいますからね。「世界同時革命」です。
なので、好んで戦争を行うわけですね。今回のウクライナ侵攻も、背後にはネオコンがいるわけです。
民主党(ネオコン)とアメリカの共産化
ちなみに2021年の民主党・バイデン政権になってから、アメリカの共産化が加速しているわけですね。
このことも、民主党の正体が「共産主義」と関係があります。共和党のトランプ政権の時代には起き得なかったことです。
アメリカの共産化のことは、日本では報道されませんが、馬渕睦夫氏が指摘しています。
【馬渕睦夫】日本では気づいてる人は少ないですが,今アメリカはとても危険な状態です
ネオコンと陰謀論
ネオコンは、国際金融資本の中でも武闘派になります。が、一般的にはグローバリスト、最近ではディープ・ステートという言い方もされます(重なります)。
「国際金融資本」とか、「ディープ・ステート」というと、陰謀論に思われやすいのですが、そうではないんですね。
トロッキーを源流とする「共産主義」が、「保守・自由」の仮面をかぶったグループということになります。
保守・自由は「仮面」です。カムフラージュ。実態は、暴力をいとわない過激な全体主義です。
だから、とかく問題になっているということですね。
で、ザックリといってしまえば、陰謀論で言われている黒幕といいますか、武闘派が「ネオコン」になります。
陰謀論ではなく本当に陰謀は起きている
ちなみに「陰謀論」なんていいますが、陰謀論ではなく、実際に陰謀があるわけですね。
このことは、林千勝氏、馬渕睦夫氏、吉野敏明氏ら、その他の気鋭の識者らが、口をそろえて指摘しています。
決して、おとぎ話や妄想ではありません。
妄想で語る人がいたため、「変なの」と思われていた歴史もあります。
私も、昔は「陰謀論なんてー」なんて思っていましたが、それは間違いでしたね。
ネオコンの様々な名称~林千勝氏「世界は一つ マネー主義」
以上のことを簡潔にまとめると、こちらの図の通りとなります。この図は林千勝氏が使っている「世界の構造図」です。
引用元:これが本当の近現代氏
おさらいになりますが、
- トロッキーの共産主義思想
- ネオコン
- アメリカの民主党
- 保守左派
- リベラル保守
- 国際主義
- コスモポリタン(地球市民)
- 新自由主義
- グローバリズム
- 国際金融資本
- ディープ・ステート
- ウォール街・シティの金融資本家、軍産複合体
- グローバル・金融エリート
- 全体主義
- ワン・ワールド
- ニュー・ワード・オーダー(新世界秩序)
これらは全部、ほぼて同じことを指しています。「陰謀論」ではありません^^; 全世界を共産化・統一化するという思想なんですね。
「統一化」「垣根の無い世界」とは聞こえがいいのですが、実態は暴力と恐怖支配による「共産化」です。
で、これを「ネオコン」は、地で行っている、行おうとしているわけですね。
過激な思想と行動なので、「そんなバカな!」と思われやすく、それ故に「陰謀論(笑)」というレッテルも貼られやすくなっているのでしょう。
ロシアは悪・ウクライナは正義は本当?
このように、今回のウクライナ侵攻には、アメリカの「ネオコン」の存在が、実は根っこにあります。
しかも100年以上前に起きたロシア革命とも関係があります。実は長い歴史もあったりもします。
こうした歴史や背景を知っておきませんと、現在、西側諸国で煽って報道しているメディアの主張に、まんまと乗せられてしまいます。
そもそも戦争とは、どっちが良いとか悪いとか、単純に言えるものではありません。
実際、今回のことは、国によって温度差もあるようです。ロシア寄り、ウクライナ寄り、様々で、違いもあるようです。
総じていえば、アメリカ寄りの西側諸国は、「ロシア悪い」「ウクライナ可哀想」「ゼレンスキー英雄」といった調子です。
アメリカのイラク攻撃から学ぶ
ところで、アメリカは2003年に、言い掛かりをつけて、イラクを総攻撃しましたからね。
「イラクには大量破壊兵器があるぅぅぅ!」「フセインはアルカイダと関係があるぅぅぅ」と言って、イラクをバンバン攻撃しましたからね。
しかし、これに対して「アメリカが悪い」「イラクは可哀想」「フセインは英雄」なんて言われませんでしたよ。むしろ「アメリカ正しい」「イラクが悪い」「フセイン捕まえろ」の一色。
今回とは真逆。しかも、攻撃を仕掛けた側のアメリカはおとがめなし。大量破壊兵器が無かったことが明らかになっても、シラーっとしています。
ヤクザが因縁つけて殴っても、おとがめなしの状態。
おかしくありません?
本当にロシアは悪いのか?
なので、今回のロシア・ウクライナのことも、よくよく考える必要があります。
世間の風潮とは逆のことを言って、逆張りをするわけではありませんが、主要メディアの情報に乗せられることなく、一歩引いて見ているほうがいいですね。
で、ハッキリいえば、主要メディアの情報は見ないことですね。惑わされます。
で、本当にロシアは悪いのか?
イラク戦争、リビア内紛のときを思い起こして、よくよく考える必要があると思いますね。
戦争は、様々な人達の思惑や利益が絡んでいますし、人間の持つもっとも醜いモノがドロドロしている案件です。
私的には、ウクライナの背後で動いているアメリカのネオコンが、最たる原因であり、本当に成敗しないといけない存在であると思っています。
ロシアによるウクライナ侵攻の結末は?
で、ロシアによるウクライナ侵攻の結末は・・・。
これはもう、アメリカの意向はハッキリしています。
プーチン政権を倒して、ロシアの市場を開放して、アメリカのグローバリストらが、食い散らかそうとするのが、おそらく狙いでしょう。
これは、イラク、リビアなどの国に仕掛けたこととまったく同じ構図です。
現政権を倒す⇒自由化の名の下市場を開放⇒アメリカのグローバル企業が食い荒らす。
これが、アメリカが想定している結末です。
いつの時代でも、この構図は同じです。また、戦争を仕掛けて、引き起こして、この構図に持っていこうとしています。
ロシアも、この二の舞になる怖れがありますが、プーチンはどう出るのか。
アメリカに負けることなく、乗り切るのか。
ちょっと注目です。
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