国債発行の仕組み【三橋貴明】政府は無担保で国債を発行できる

国債発行の仕組み~政府は無担保で国債を発行できる

国債発行の仕組みが随分と間違って理解されています。結論を先にいえば「政府は無担保で国債を発行できる」ということですね。このことは経済評論家の三橋貴明さんも説明しています。

三橋TV第224回【我々の生存ための必須知識「国債という貨幣」の真実】

こちらの動画は、要点を押さえて説明しています。国債は、担保無しで発行できます。インフレにならない限り、発行が可能です。

つまり「国の供給能力が担保」ともいえます。国の総需要量が、国の供給能力を上回らない限り、国債を発行し続けることができます。

なぜならインフレとは、総需要量が供給能力を上回る現象のことだからです。

総需要量>供給能力

なのでインフレにならない限り、国債を発行し続けることができます。

実際の国債発行の仕組み

では、実際に国債はどのように発行されているのでしょうか。このことも三橋貴明さんが、わかりやすく説明しています。結論を先にいえば、この図が国債発行の仕組みです。


※画像引用元:財政・国債の「天動説」を撲滅せよ | 三橋貴明オフィシャルブログ

具体的な解説は、こちらの三橋さんの動画で大変くわしく解説しています。

【三橋貴明×山本太郎】Part1 絶対にTVでカットされる国債の真実

要するに、日本政府が「国債」を発行すると、企業や個人の「銀行預金」が増えるということです。

つまり、国債を発行すれば、国の借金が増えるのではなく、国の資産が増えるというのが真実です。

商品貨幣論と信用貨幣論

ところで貨幣には2つの考え方があります。それは「商品貨幣論」「信用貨幣論」です。

商品貨幣論

商品貨幣論とは、
・貨幣は金貨銀貨
・お金の量は一定(有限である)
・貨幣はプールされる
・商品貨幣論は間違った貨幣観

信用貨幣論

信用貨幣論とは、
・貨幣は「貸し借りの記録」(担保があれば発行できる)
・お金の量は一定ではない(無限である)
・貨幣はプールされない
・商品貨幣論は正しい貨幣観(現実の貨幣を説明できる)

間違った貨幣観が国債発行の理解を誤らせる

このように貨幣観には2つあります。

しかし、貨幣は「金貨銀貨である」「有限である」「プールされる」とする考えは昔から根強くあります。これを「商品貨幣論」といっています。間違った貨幣観です。

貨幣は「商品貨幣」ではありません。「貨幣はプールされる」ものではありません。有限ではない。

貨幣は「貸し借りの記録」です。信用貨幣です。日銀、市中銀行は貨幣を作ることができます。だから信用創造(マネー・クリエーション)というわけですね。

なので「国債発行を発行したら税金を取って返す必要がある」というのは間違い。この考えこそ、貨幣を有限とする商品貨幣論に基づく考えです。間違った貨幣論。金貨銀貨の発想。

実際は、国債は税金で返す必要はありません。日銀が市中銀行から買い取れば、それでおしまい。なぜなら政府と日銀は、連結会社のような親子だからす。相殺されます。

お金に関しては、こうした事実があります。以下に上記動画の要点をまとめてみます。

新型コロナウイルス緊急経済対策でも財政規律を通すのは危険

新型コロナウイルス緊急経済対策。この政策の冒頭に「財政規律」という文言がある。

驚くことに、この期に及んでも「財政規律(プライマリーバランス)」を維持しようとしている。

何故、自民党上層部、閣僚は、ここまで財政規律にこだわるのか。財政規律は、財務省のレトリックに過ぎない。

もしも財政規律に従って、財政出動を渋っていれば大変なことになる。ゴールドマンサックスのGDP予想はマイナス25%。50兆、100兆円が飛ぶ。

失業者、倒産、餓死者、自殺者も出る。こうした状況でも財政規律は異常。危険。

貨幣観の間違いが経済政策を誤らせる

何故、新型コロナウイルス緊急経済対策が、こんなにも間違っているのか。それは貨幣観に間違いがあるから。

貨幣は信用貨幣。
貸し借りの記録。
これを「信用貨幣論」という。
MMT(現代貨幣理論)は、貨幣が信用貨幣であることを明らかにしている。

多くの政治家、学者、国民は「商品貨幣論」に陥っている。商品貨幣とは、お金の量は一定とする考え。お金は有限とする考え。金貨銀貨の考え。お金をプールだと思っている。

金本位制は間違った貨幣観

第二次世界大戦後までは金本位制だった。金がなければ貨幣を発行できなかった。政府がお金を発行する際、金が担保になっていた。

が、金本位制こそ商品貨幣論。間違った貨幣観だった。

しかし金本位制は根強かった。世界大恐慌のときでも、金本位制を止めなかった。

世界大恐慌のときは、政府が国債を発行する際、アメリカ人が保有している金を集めた。で、紙幣を発行した。

ところが金には限りがあった。だから途中から金を無視してドルを発行し始めた。

ところが、それがバレた。金の裏付けがなく、ドルを発行していた。

なので金本位制を止めた。これが「ニクソンショック」。

しかし貨幣を理解していないと、金本位制のように間違える。貨幣は有限とするから、金本位制のような考えが出てくる。

紙幣は、金の担保が無くても発行できる。問題はない。なぜならお金は「貸し借りの記録」だから。

中央銀行は、国債を担保に紙幣を発行することができる。市中銀行は、貸付金を担保に銀行預金を発行することができる。

個人でも担保があれば貨幣発行ができる

貨幣発行は担保があれば誰でもできる。
個人でもできる。
小切手がそう。

お金は貸し借りの記録。
債務債権の関係。
発行の際、担保が必要。

小切手発行の際の担保は、その人の銀行預金。

市中銀行も貨幣発行ができる

小切手と同じで、銀行も貨幣発行ができる。銀行は「銀行預金」というお金を発行できる。銀行預金は、利用者にお金を貸すことで発行できる。

ちなみに「現金紙幣」「日銀当座預金」と同じ。現金紙幣は、国債の売買によって、日銀より発行される。

銀行預金を発行する際の担保は、貸付金(日銀当座預金)。で、このことを「信用創造」と言っている。「マネー・クリエーション」が本来の言葉。

日本では何故か「信用創造」と訳されている。本当は「貨幣創出」のこと。市中銀行がお金を発行する。

銀行はお金を作ることができる。これは陰謀論でも何でもない。当たり前のこと。

ちなみにFRBは通貨発行権を持っているのは陰謀だ~という話しは、誤った貨幣論に基づいた話し。まさに陰謀論。

貨幣発行は担保があれば誰でもできる

結局、貨幣発行は、担保があれば誰でもできるということ。個人であろうが、市中銀行であろうが、日銀であろうが、担保があれば貨幣を発行することができる。

個人が、小切手を発行する際、担保は銀行預金

銀行が、銀行預金を発行する際、担保は現金紙幣(貸付金):日銀当座預金

日銀が、日銀当座預金(現金紙幣)を発行する際、担保は国債

政府は無担保で国債を発行できる

ところが政府が、国債を発行する際に、担保は要らない。政府は、無担保で国債を発行できる。

政府は、唯一、担保無しで通貨を発行できる権限がある。これが通貨発行権

国債発行の際の担保は、なにも無い。
しかし日本の供給能力が担保(制約)に。つまり日本の生産力。日本の生産力が実質、国債発行の担保。

国債発行の担保は、日本の生産力。つまり日本国民が担保。

日本政府は、担保無しで国債を発行している。日本政府は、ゼロから国債を発行できる。現金紙幣を発行できる。

インフレにならない限り、日本政府は無担保でいくらでも国債(お金)を発行できる。

間違った商品貨幣論から正しい信用貨幣論へシフト!

「国債発行しないと、税金でまかなわなければならない」というありがちな考えは、まさに「商品貨幣論」に基づく発想。「お金はプール」「有限」とする金貨銀貨の発想。

お金は貸し借りの記録。担保があれば誰でも発行できるもの。

個人は、銀行預金を担保に。
銀行は、日銀当座預金の現金を担保に。
日銀は、国債を担保に。
政府は、無担保(国の供給能力を担保)に。

誰もがお金を発行できる。
だからお金は有限ではない。
無限に発行できる。
インフレにならない限り。

お金を有限と思わせているのは、現金紙幣の存在。現金紙幣は、日銀当座預金が、その正体。銀行は、日銀当座預金からATMで引き出す感覚で現金を得る。現金発行。

これが事実。
で、これらのお金の創造を「信用貨幣論」という。

今は所得の補填のために国債を発行する必要がある。

で、国債を発行しても金利は上がらない。実際、2008年リーマンショックのとき35兆円の財政赤字を発行。「金利が上がる」「インフレ率は上がる」と騒がれた。しかし実際は金利は下がっていった。インフレ率も下がっていった。


※画像引用元:財務省のPB・緊縮の欺瞞を打破せよ! | 三橋貴明オフィシャルブログ

すべて嘘。多少国債を発行しても金利は上がらない。インフレにもならない。財政破綻もしない。財政破綻論を潰して、正しい貨幣論を周知させる。

今や従来の政治家の考えを変えるか、真っ当な考えを持った政治家に変えるしかない。でなければ日本は亡国になる。凋落してしまう。

貨幣論を改めることが大切。
お金は「信用貨幣」。

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