カサンドラ症候群~アスペルガー症候群の相手に疲れる共感障害

「カサンドラ症候群」とは~アスペルガー症候群(ASD)による二次被害

「カサンドラ症候群」というのがあります。
簡単にいってしまいますと、「アスペルガー症候群(ASD)」の方とのコミュニケーションにおいて生じる「心身の不調」ですね。

「アスペルガー症候群」の方は、「共感や共鳴」能力が乏しい傾向もあるため、こうした方と長期間、一緒にいると、共感が得られなくなって、次第にイライラが募り、ストレスを感じて、心身を病んでしまうことがあります。

いわば「アスペルガー症候群」の相手による「二次被害」のようなものです。
「共感障害」ともいわれています。
家族、夫婦、会社のチームや上司と部下との関係で生じやすいといわれています。

「カサンドラ症候群」が起きる状況

「カサンドラ症候群」はどういうときに起きるかといえば、アスペルガー症候群の相手が、

・ふーん
・あっそう
・へーよかったね(素っ気ない)
・それっていいの?
・何が楽しいの?
・なにそれ?

といったネガティブだったり否定的で素っ気ない返事ばかりをしたり

・挨拶をしても挨拶を返さない
・ヤル気のない返事をする
・相手の話にうなずかない
・見当違いな反応や態度を示す
・憮然とした態度でブスっとする
・(無言、無視)

といったアスペルガー特有の
・素っ気なさ
・虚無的な態度や反応
・冷淡な態度や反応
・情緒性が欠如した反応や態度
・話しが通じなかったり、話しを曲解してしまう

ことによってストレスを憶えてさい悩まされ、これが原因で心因性の病になることです。

ちなみに「カサンドラ」と命名された理由は、「カサンドラ」はギリシア神話に出てくる女王であるといいます。「カサンドラ女王」は未来予知の超能力を授かったものの、周囲からの理解や共感が得られなくなって、孤独にさい悩まされてしまうことになったといいます。この神話に基づいて「カサンドラ症候群」と命名されたようです。

カサンドラ症候群の症状

「カサンドラ症候群」の症状は、「アスペルガー症候群」の相手と関わることから生じる「共感障害」に起因しています。

したがって、夫婦、恋人、親子、兄弟、職場の上司部下やチームといった「親密な関係」において、共感できなかったり、相手が感情表現しなかったりすることで症状を発症している場合を「カサンドラ症候群」といっています。

◆パートナーとの間に
・激しい対立関係
・精神または身体の虐待
・人間関係の満足感の低下
・人間関係の質の低下

◆精神的もしくは身体的な不調、症状
・自己評価の低下
・抑うつ状態
・罪悪感
・怒り
・不安
・動悸
・不眠症
・疲労
・PTSD
・偏頭痛
・体重の増減
・自律神経失調症
・月経前緊張症
・身体・精神共に不調に陥る

こういった症状に陥ります。
わかりやすくいいますと、
・気持ちが通じ合えずイライラする
・相手が反応しなかったり、「ふーん」といって冷たい反応しかしないのでイライラしたり不満を憶える
・何か見ても「へー」とか「あっそう」と素っ気なく、感情の表現が低いかネガティブ
・相手と気持ちが通じ合えないことから「自分が存在している価値」が感じられなくなる
・さらに「生きる意味」がわからなくなる

といった共感障害に基づくネガティブな状態になるのが「カサンドラ症候群」の特徴です。

「カサンドラ症候群」についてはネットにも情報があります。
◆カサンドラ症候群とは?アスペルガー症候群のパートナーとの関係性、症状や原因、治療法
https://snabi.jp/article/86
◆「カサンドラ」妻が結婚前、夫が「アスペルガー」だと見抜けない理由
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56325
◆カサンドラ症候群 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/
こうしたサイトがありますので、ご覧になるといいですね。

カサンドラ症候群となる理由

「カサンドラ症候群」になってしまう理由は、先ほど書いた通りになります。
が、ここではもう少し深掘りをしてみましょう。

「カサンドラ症候群」は、「アスペルガー症候群(ASD)」の人と長期間、接することで「共感が得られない、感じられない」といったことに起因しています。

そもそも「アスペルガー症候群」の方は、意識が内向化し精鋭化していますので、
・言語外の情報を感じるのが苦手かできない
・自分が関心の無いことには全く関心を示さない(無視してしまいがち)
・独自の言葉の使い方・理解の仕方がある
・融通の利かない硬直したメンタリティ
・特定の五感が鋭敏過ぎるか鈍感過ぎる

といった特徴が出てきます。

アスペルガー症候群(ASD)による人間関係トラブルを改善するには慈悲を育む

また「ハート、慈悲、思いやり等」の欠如が本当の原因です。
したがって他人との共感が苦手で、情緒的な表現への抵抗や、時に否定的になる傾向もあります。ハート、慈悲、思いやりを欠如しているからこそ、アスペルガー的な症状を示しているとも言えます。

こうした意識の趨勢は一般的には多くないため、それで「アスペルガー症候群」と命名されているのだと思います。

「アスペルガー症候群」も個性といえば個性になるのでしょうが、しかし「アスペルガー症候群」を有さない人にとっては、接していると「違和感」が出てくることが多々あります。

そうした「違和感」は、コミュニケーションにおいて共感共鳴し合うことが出来ないのが原因です。

たとえば「アスペルガー症候群」の人は、
・挨拶をしても挨拶を返さない(ヤル気のない返事をする)
・相手の話にうなずかない
といった反応も見られます。

そのため長期間、接しているとイライラが昂じるようになります。
そうして共感が著しく得られなくなって、「カサンドラ症候群」になってしまいます。

これが昂じてしまうと、ストレスとなって、その結果、「カサンドラ症候群」という症状となってしまうこともあります。

コミュニケーションができないからといって「カサンドラ症候群」とするのは早計

ところでコミュニケーションは「相性」があることも事実です。
また「人間レベルの違い」によって、コミュニケーションがうまくゆかなくなっていることもあります。

意思疎通がうまくゆかないからといって
「あの人はアスペルガー症候群だ」
「だから私はカサンドラ症候群なんだ」
という短絡的な解釈や決めつけはあってはなりませんね。

こういうのはむしろ「私はカサンドラ症候群」という言う側が被害妄想が強かったりして問題があります。

「アスペルガー症候群」は、自閉症スペクトラムに特徴があって、意識ば内向化し、精鋭化することによって、常に興味関心が一点集中になっている状態だったりします。

カサンドラ症候群になりやすい状況

「カサンドラ症候群」は、相手が「アスペルガー症候群」である場合になりやすいといわれています。
たとえば、
・夫婦、恋人などのパートナー関係
・親子、兄弟といった家族関係
・職場の上司部下やチームにおける協働関係

といったように家族関係や職場といった日常的に接する関係、あるいは長期間、接する関係において起きがちです。

本質が「コミュニケーションにおける共感が得られない」というところに起因しています。

ですので、上記の人間関係において起きやすくなっています。
「カサンドラ症候群」にならなくても、違和感や変な感じを受けることは比較的多くなります。

◎話が通じないのにはワケがある 「当たり前のこと」ができない部下をもった30代女性の末路
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/04300610/?all=1

カサンドラ症候群になりやすい人

ところで「カサンドラ症候群」になりやすい人にも特徴があります。
この問題の本質は、コミュニケーションにおける共感が得られないところから生じるストレスですので、次のような傾向のある方は、カサンドラ症候群になりやすいといえます。

・共感を求めすぎてしまう
・相手に期待し過ぎてしまう
・自分を認めて欲しい
・完全主義、完璧主義
・「こうでなくてはいけない」といったこだわりが強い

といった欲求や傾向がが強いと、
カサンドラ症候群なりやすくなります。

コミュニケーションにおいて、共感したり共鳴することで喜びや安心感を憶える傾向が強い方は、「カサンドラ症候群」になりがちでしょう。

本当は「カサンドラ症候群」も「アスペルガー症候群」一緒

しかし、もっと深くみていきますと、
実は「カサンドラ症候群」も「アスペルガー症候群」も
根っこの部分は同じエッセンスがあります。

それはどういうことでしょうか?

実は「カサンドラ症候群」と「アスペルガー症候群」とは、ポジとネガの関係だったりします。

・カサンドラ症候群・・・興味関心が「外側」に広く向かいがち
・アスペルガー症候群・・・興味関心が「内側」に狭く向かいがち

性質は相反し、正反対です。
しかし、どちらも「こだわり」が強くあって、その「こだわり」が引き合っています。

つまり、表向きは
・コミュニケーションがうまくゆかない
・共感障害になっている
といっても、その根底には、どちらも強いこだわりがあります。

「カサンドラ症候群」になる人の場合は、「お互いがしっかりと共感していないとダメ」という信念や強い思いが無意識にあったりします。

「ま、そういうもんだよね」と割り切れるなら「カサンドラ症候群」になりませんが、「お互いがしっかりと共感していないとダメ」という無意識の信念や思いが強いと、この願いや思いがかなわなくなりますので、それでイライラしはじめて、いわゆる「カサンドラ症候群」という状態になってしまいます。

「カサンドラ症候群」の改善や対処

以上の通りでして、「カサンドラ症候群」は表面的な症状にフォーカスした状態ともいえます。原因や理由は、もっと深く、実は、コミュニケーヨンにおけるある種のこだわりが真因なことも少なくありません。

手っ取り早い対処の仕方~共感できない人とは深く接しない

けれども、そうは言っても、毎日、接していると、ストレスも多くなりますので、手っ取り早い対処の仕方としては、「アスペルガー症候群」の人とは深く関わらないことですね。

これは別段、相手が「アスペルガー症候群」に限ったことではありません。
苦手、嫌だな、という相手とは深入りしないことは、誰もが処世上、意識していることですね。「カサンドラ症候群」における対策や対処でも同じってことですね。

「アスペルガー症候群」と「カサンドラ症候群」の方とは、表向きは本来は水と油の関係になります。

どちらも根っこに「強いこだわり」がありますが、表面的には意識の方向性が違いますので、あまり一緒になってはならないほうが無難です。

根っこの部分に、どちらも「強いこだわり」があるため、それが引き合う原因となって、人間関係も成立することが多々起きます。

この勢いで、もしも結婚した場合は大変になります。
子どもが生まれると、親子の間で「カサンドラ症候群」的になってしまうこともあります。「パパは何もわかってくれない!」と子どもが泣き叫ぶことも出てくるでしょう。子どもがきちんと育ちにくくなるとか、情操発達の面においても問題が出てきたりもします。厄介な問題も起きがちです。

ですので「カサンドラ症候群」にならないためには、「アスペルガー症候群」の人とは関わらないことです。

「カサンドラ症候群」になりやすい方は、相手の反応に敏感であったりもしますので、「アスペルガー症候群」の人とは接触しないほうが無難になります。

根本的な対処の仕方~マインドフルネスで臨む

しかしそうはいっても先述の通りで、
・夫婦、恋人などのパートナー関係
・親子、兄弟
・職場同僚(上司部下)

といった避けられない人間関係においてはつらくなってまいります。

できれば接点を設けないのが望ましのですが、接点ができてしまっている場合は、何らかの対策や対応も必要になります。

そこで、
・自分の中に他人との共感や共鳴に喜びや楽しさの源泉があることを自覚する
・また他者との共感へのこだわりが強くあることを自覚する
・「アスペルガー症候群」の人には共感を期待しない(そういものだとして割り切る)
・あるがまま、ありのままとして受け止めるようにする

といったことがお勧めになります。

要するに、自分の本心と特徴を知り、他人を知りつつも、あるがままに受け止めていくことですね。「マインドフルネス」であるという言い方もできます。

こうすることで、いわゆる「カサンドラ症候群」を回避することもできましょうし、いたずらに相手を「アスペルガー症候群」といって攻撃したり非難することはなくなると思います。

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