スピリチュアルと宗教は同じか?違うのか?

スピリチュアルと宗教とは違う

スピリチュアル宗教。似ていますね。

けれども、スピリチュアルと宗教とは違います。

どこがどう違うかは、下記をお読みになっていただくとわかりますが、ザックリ結論を言ってしまいますと、

  • スピリチュアル・・・固定したスタイルを持たない
  • 宗教・・・固定したスタイルを持つ(信仰の対象・教義・組織がある)

ということになります。

スピリチュアルとは何か?

そもそも「スピリチュアル」とは、本当は「スピリチュアリズム」のことですね。スピリチュアリズムとは、「心霊主義」のことをいいます。

高級霊(高次元の霊)の教えや導きによって魂を成長させる実践哲学のことだったりします。元々の意味は、そういう意味ですね。

なので元々のスピリチュアル(スピリチュアリズム)は、

  • 霊界
  • 天使、天人
  • 神(人格神)
  • 死者
  • 地縛霊などの浮かばれていない霊

といった心霊に関することによって知見を高めたり、生き方を学ぶことを「スピリチュアル(スピリチュアリズム)」といっていたんですね。

現在のスピリチュアルは元の意味とは異なる

ところが現在では、心霊主義のみならず、宇宙人やチャネリングも含めて、神秘的なこと不思議なことを扱うジャンンルを総称して「スピリチュアル」と言っています。

元々は、高次元の霊からもたらされる教えや導きによって、霊的に成長する真面目な実践哲学だったのが、現在では変容してきています。

現在におけるスピリチュアルとは、上記の霊的なことに加えて

  • 宇宙人
  • UFO
  • スターシード
  • 超能力、通力
  • チャネリング
  • 高次元な生き方
  • 臨死体験
  • ヒーリング
  • チャクラ
  • エソテリック(魔法)
  • 潜在意識

こうしたことも含めるようになり、神秘的なことを幅広く扱う「ジャンル」の総称になっています。

宗教とは?~固定された形態を持つ

で、スピリチュアルは、いわゆる「宗教」が扱う内容も包括しています。現在ではスピリチュアルと宗教との間に垣根が曖昧になっているところもあります。

しかしスピリチュアルと宗教は違いますね。宗教とは、

  • 拝・信仰の対象がある
  • 教義がある
  • 集団・組織化され団体がある

といった物理的に固定された形態が宗教です。

中身はスピリチュアルとそう変わらないのですが、形態が固定化されているのが宗教の特徴といっていでしょう。

実際、現在の宗教を見ても、宗教は上位の3項目に必ず含んでいます。逆にいいますと、宗教の形態を取らないものが、スピリチュアルといわれていることがわかりますね。

スピリチュアルと宗教との区分が曖昧なものもある

しかしながら今ではスピリチュアルと宗教との区分が曖昧なものも登場しています。たとえばスピリチュアルなことをしながらも

  • サロンやサークル(宗教法人化されていない集い)
  • ネットグループ
  • ゆるいつながり
  • 同好会

といったように、いわゆる「宗教」のようにカチっと固定化されていないゆるいつながりのグループです。

こうしたグループは、今は多くなっています。

スピリチュアル・グループのメリット

で、こうしたスピリチュアル・グループは、

  • 宗教のように信じる対象が固定化されていない
  • 特定の教義を信奉することなく、各人の好みが優先される
  • 人間関係や組織に束縛されない
  • 強制的にお金を支払うことがない

こうしたメリットがあります。いわばスピリチュアルと宗教との「ええとこどり」ですね。

宗教団体のように、信者を思考停止に誘ったり、信者の獲得争奪に励ませたり、教えに執着してカルト化するなどの問題行動や荒々しさや攻撃性がありませんので、おだやかにやっていけるメリットがあります。

スピリチュアル・グループのデメリット

しかしながら反面、デメリットが出てきたり、問題となることもあります。それはスピリチュアルや宗教が持つ問題、そのものですね。これは形を変えて、いつの時代で問題を引き起こします。

  • 高額なお金を要求する
  • 騙す
  • カルト化
  • 洗脳
  • 依存
  • 理解の不十分さ

などなど。こうしたことは、いつの時代でも起きる問題ですが、スピリチュアル・グループでも起き得ます。

スピリチュアル・グループは宗教に取って変わるようになる

しかしながら、個人だけで行うスピリチュアルと宗教との「ええとこどり」は、強制がなく、しかも相互互助も可能であり、そのゆるいつながりが、現代ではマッチしています。

運営の仕方次第では、魂の成長にとって効果が高いとも思います。

で、各人の気質や特徴を踏まえると

スピリチュアル
特徴 個人主義が強く、独りでやっていきたい方向け。
デメリット 間違った取り組みをしている場合、気づきにくい。独善的になりやすい。
宗教
特徴 依存傾向があったり、寂しい人、独りではよくわからない人、業が深い人向け。
デメリット いわゆる宗教の問題が起きやすい(依存、洗脳、束縛、カルト化)。
スピリチュアル・グループ
特徴 適度なつながりでやっていきたい人。自分で判断できる人向け。
デメリット ほとんどないが、病的心理が過ぎる人は合わない。

となります。

孤独か依存かの両極端が激しかった昭和・平成の時代と異なり、令和の時代は安定した魂が多くなりますので、スピリチュアル・グループは宗教に取って変わるようになるでしょう。

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