怖い呪詛の世界~中村雅彦氏の研究による

呪詛・呪いの研究の第一人者・中村雅彦氏

「日本のシャーマン・パワー」と題して呪詛について連載しています。ちょっと怖い話しですけどね。
中村雅彦「呪いの研究」は呪詛の仕組みを明かしたヤバい本
日本の呪術の歴史

インスパイアされたのは、愛媛大学の中村雅彦教授による「呪いの研究 − 拡張する意識と霊性」です。

中村教授は、社会心理学を専門とする心理学者でもありますが、現役の呪術師のようでもあります。

事実、四国の龍王神社の宮司の資格を有しています。何よりも、その著書は、どう見ても実践に裏付けられた記述が多いこと。

学者タイプでありながらの実践主義は最強です。実践主義の学者は、良質な修行者であることも多かったりします。

で、その中村教授の「呪いの研究」を参考に、日本の呪術をまとめてみましょう。

いざなぎ流という呪術

四国には、「いざなぎ流」という呪術が伝わっています。ルーツははっきりしていないようです。

が、祝詞(のりと)の言葉が、京都の言葉であることから、京都(都)から伝来したものではないかといいます。

「いざなぎ流」とは、陰陽道、仙道、鬼道、蟲道、呪禁道、密教などが組み合わさった呪術なのでしょう。

で、「いざなぎ流」の使い手を「太夫(だいふ)」というとか。太夫とは、「拝み屋」「祈祷師」のことですね。

太夫は、うらない、まじない、加持祈祷、先祖供養を行う「シャーマン型霊能者」であるといいます。

神霊と交信して、意識を高め、霊的能力の向上を目指し、人助けを目指している人が多いといいます。導かれて、この世界にやってくるといいます。

けれども、病気、事故、怪我、人間関係などのトラブルを意図的に引き起こすこともしているといいます。これが問題であると。

二本の角を生やした三本指の鬼などの異形の霊体を使って呪詛も行っているそんな実例が、この書の冒頭から書いてあります。ちょっと怖いですね。

怖い呪詛のリアルな世界

で、呪詛に関する書は、多くの書籍も出ています。そういうのを数冊読めば、おおよそのことはわかります。

こうした書では詳しいのですが、使役する霊には、キツネ、イヌ、ヘビ、タヌキといった動物霊が多いとか。
で、使役する動物霊によって、呪詛の症状にも違いがあるとか。たとえば「犬使い」の呪詛を受けると、決まった時刻にお腹が痛くなり、決まった時刻に症状が収まると。

これが迷信では無いようです。というのも、呪詛をかけた時刻と、症状が出る時刻が同じ。呪詛を解くと症状が治まる。

こんな現象があるからだといいます。呪詛の事例や特徴を記した歴史書もあるくらいです。
しかし、現代ではジョ祖といえば、「迷信」「妄想」「勘違い」の類として足蹴にされています。精神医学的にも合理的に説明が付いてしまいます。

たとえば、自作自演であるとか、自己防衛のための投影であるとか、呪詛があるという共通の信仰がある共同体だからこそ起きえるものであるとか、そういう説明がされています。実際、その手の無意識における原始的衝動に基づくケースもあります。

しかし、呪詛の観念や信仰が無い共同体でも、呪詛の現象が起きている。中村教授は、実際に、そういう現場に立ち会って目撃しています。そうした実地の体験や見聞が、「呪いの研究」には紹介してあるわけですね。

で、この書には、太夫(拝み屋)の「闇の仕事」について詳しいのですが、といいますか、闇の世界のことばかりなんですが、たとえば、相談者をカモにするというのがあると。

驚くことに、相談に来た人に呪詛をかけ、一定の期間の後に、問題を出るように仕込むといいます。これはちょっと・・・。

で、呪詛をかけられると、高熱、切り裂かれる胸の痛み、関節痛、うわごとを口走る、おかしな幻覚や悪夢を見るなどの身体症状、精神症状が出るといいます。また、悪臭がただようになると。

まさに触らぬ神に祟り無しではありませんが、こうした拝み屋には近づかないほうがいいような気がします。怖いですもの。

いやいや、四国には行きたくないですなあヽ(`Д´)ノ

で、もっとおどろおどろしいのが、宗教団体が絡んでいるケースであると。信じがたいのですが、宗教団体の中には、専属の祈祷師を養成している所があるといいます。

で、その祈祷師を使って、教団に敵対する者を呪詛で倒すことを実際に行っているといいます。呪縛、呪殺を目的とした闇の仕事です。これを宗教団体の中でには、陰の仕事として行っていると。

で、宗教団体が心霊戦・サイキックウォーズが起こす理由には、
・抗争、敵対する団体や個人を攻撃
・個人的な恨み、嫉妬
・顧客からの依頼
・脱会しようとする人を食い止める
といったのがあるといいます。
ゴクリ・・・。

ちなみに、著書の最初の部分には、ある宗教団体と宮司のサイキック・バトルの話しが載っています。宗教団体が抱える専属祈祷師による集団呪詛の実例です。

また、教団に多額の献金をする信者が脱会しよういとすると、集団呪詛を行う「霊的虐待」を行っているといいます。こういうのが、人知れず行われていると。実際、こういう話しもありますしね。
霊能力・超能力を引き起こす解離

これがリアルだといいます。マンガやアニメを地で行く、心霊戦・サイキックウォーズがリアルで行なわれていると。で、実際に被害が出ていると。信じがたいのですが、中村教授の本を読みますと、どうやら本当っぽい。

しかも、新宗教は、こうした呪術的なものを強化しているといいます。謎の死亡、謎の事件、未解決事件の中には、呪詛によるものがあるのかもしれません。

呪詛は迷信ではなかった

しかし、現代では、そんな呪詛とか呪いなど迷信とされています。笑われるのオチです。司法も鼻から相手にしません。そもそも証拠など見当たりませんし。まさに闇の世界で繰り広げられていることなのでしょう。

こ、こんなことを書くのもなんですな。
おそロシアのおそろし過ぎ。

中村教授は「シャーマンとは癒やす者だけでなく、滅ぼす者」とも言っています。これがリアルで起きているようですので、言葉を失います。

中村教授の「呪いの研究」には、そういう実例が掲載されています。ガクブルですぞ。

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