悪い業(カルマ)は消すことができる【既有業】

悪い業(カルマ)は消すことができる

業(カルマ)。

一般的に「悪い業(カルマ)」のイメージがありますね。で、悪い業(カルマ)は消すことができるのでしょうか?

答えを先に言いますと「業(カルマ)を消すことはできます」。はい。しかも原始仏典にあります。お釈迦さまが「できる」と言われています。

怖いイメージのある業(カルマ)ですが、消したり、薄らがせることができます。

なので安心してください^^
決して過剰に怖がり過ぎないことですね。

悪い業(カルマ)を軽減したり消す方法は原始仏典にあります。

もっとも原始仏典では、業(カルマ)を帳消しにするとかは言っていません。その代わり「既有業(きうごう)」といって、業を働かなくさせることが可能であると言っています。

既有業という悪い業を止める行為

既有業は、いわば業(カルマ)をストップさせる行為です。帳消しではないんですが、業(カルマ)を止まらせることは可能な行為です。

で、このことは実質、帳消しに近いんですね。なぜなら業(カルマ)がストップしている間に、どんどん善いことをすれば、悪い業(カルマ)は弱まっていくからです。

ここで大事なことは「ひたすら善業街道を突き進む」ってことなんですね。これが大切。

既有業にし続けることは、つまり善行をし続けることになります。

布施・慈悲・瞑想の善業三種が大切

で、悪い業を止める既有業となる行為は何かといいますと、

1.施・・・ほどこし、思いやり
2.戒・・・道徳
3.修習・・・瞑想、リラックス

なんですね。
この3つが代表的。

で、この3つを善業三種といいます。

善業三種は、善行の中でも悪い業(カルマ)を抑止する効果の高い行為だったりします。業(カルマ)の秘技です^^;

善業三種のほかに、効果の高い行為が7つあります。が、その7つは慈悲や道徳、礼節です。で、この3つ(善業三種)が代表的です。効果が最も高い。

で、善業三種に、他の7種をまとめれば、

・ほどこし(施)
・道徳・礼節(戒)
・瞑想(修習)
・思いやり(慈悲)

となります。これらをひたすら行い続けていれば、

・しあわせになる
・過去におかした悪い業を弱める

ということになります。
ええ。
素晴らしいんですね!

業(カルマ)の本当の意味とは?

ちなみに原始仏教では業(カルマ)について実に詳細な分析しています。

一般的に「業(カルマ)」というと、前世から引き継ぐ漠然とした不運のように不気味なイメージがあります。

が、これは間違いですね。少なくとも業(カルマ)の一つにしか過ぎません。

で、業(カルマ)とは「行為」が本来の意味ですね。結果をもたらす行為。当たり前のことです^^;

この当たり前の行為を、仏教ではあえて業(カルマ)と言っているだけなんですね。何も怖いことはありません。

業(カルマ)は時空をも超える

ただ行為は、時間と空間を超えても引き継がれていくというのが仏教の捉え方なんですね。

つまり生まれ変わっても行為の結果は及んでくるということです。これが前世とかの話しになるんですね。

また業(カルマ)は「影のように付き従う」なんても言われるわけです。

業(カルマ)は、現世だけで終わらない。来世、来来世、その次の7世まで引き継がれていくというのが原始仏教の認識です。

あと極めて酷い業(重業)の場合は、500生も影響を受けるといいます。

重業には善業と悪業の両方がある

しかしここで注意が必要なのは、行為には善い行為もたくさんあるってことなんですね。

重たい業(重業)といっても、人を殺める極悪の業もあれば、慈悲という極上の業もあります。

で、世界戦争を引き起こすレベルになれば、それこそ500生、地獄をさまよい苦しみ続けるでしょう。

けれども慈悲を行えば、お釈迦さまの前世のように、途方も無い幸福を享受するわけです。

慈悲は絶大な幸運を招く善業

お釈迦さまが過去世で7年間の慈悲三昧を行ったことで、宇宙が7回生滅する間、梵天という最高神にあり続け、人間に生まれ変わってからも数百回、有徳で素晴らしい王様になったことが原始仏典にあります。

原始仏典の増支部経典 第七集 第六に「無記品」というお経ですね。

慈悲・ハートの効果~数百回生まれ変わっても幸せになり続ける

このお経にもあるとおりで「慈悲」はパワフルです。幸運となるパワフルな業です。業を止め消す善業三種にも入っているのがうなずけます。

ほどこし(布施)、思いやり(慈悲)、瞑想。この3つはパワフルな善行でもあるんですね。絶大な幸運を誘発する最高の行為(業)です。

慈悲の驚くべき11の効果【究極の成功法則】無条件の愛・慈しみの心

業(カルマ)は怖い?

業(カルマ)という言葉の響きやイメージから、ともすると悪いイメージに受け止められやすいのですが、実際は善い行為も含んでいるということですね。

しかし前世とかが絡むと、怖くなってしまいがち。

業(カルマ)は、言葉の響きの重さもあいまって、怖いイメージがつきまとい、その結果、オカルトじみた「怖い業(カルマ)」「前世の悪い業」といったイメージが定着したのかもしれません。

業(カルマ)をいたずらに恐れる必要はない

業(カルマ)といいますと、前世のなんちゃらとかで怖いイメージがありますが、いたずらに怖がる必要はないということなんですね。

で、大事なことは善行。善業です。

中でも善業三種。

・ほどこし
・思いやり
・瞑想(リラックス)
・道徳・礼節

これらを行っていれば大丈夫ということですね(^-^)v

また日本人の場合は、ほとんどが善い行為です。

感受性を高める気づきの瞑想のおすすめ

で、感受性が高まってきますと、人は悪いことよりも良いことをたくさんしていることにも気づきます。こんなに一杯あるんだ!と。

で、感受性を高めるためには瞑想なんですね。おすすめなのは「気づきの瞑想」。感受力と受容力を高めます。

気づき・サティでは自己観察・心随念が王道

結局、瞑想が大事になるんですね。おすすめなのは気づきの瞑想。感受力が高まります。

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