霊訓 ステイントン・モーゼスという霊媒師

ステイントン・モーゼス

ステイントン・モーゼス。
19世紀のスピリチュアリズム史において、
「世界三大霊訓」の一書である「霊訓」を著したスピリチュアリストですね。

ウィリアム・ステイントン・モーゼス(William Stainton Moses)は、
1839年イギリス生まれ。
牧師。
1892年に53歳で没。

スピリチュアリズム(心霊主義)における著名人で、
霊と交信しメッセージを伝えた「霊媒」。
そのメッセージが「霊訓」という書です。
フリーメイソン、薔薇十字協会に属し、神智学協会とも交流があったといいます。

ステイントン・モーゼスとはどういう人?

ステイントン・モーゼスの略歴は次の通りです。

1839年イギリス生まれ。
オックスフォード大学に入学。
大学時代には、うつ病となり休学。
修道院で半年ほど過ごした経歴もある。
1863年(24歳)で牧師。
修士号をとって牧師となった。

1869年(30歳)のときに重病。
このときの治療を受けたスピーア博士一家と親しくなる。
スピーア夫人が熱心なスピリチュアリストだった。
これが縁で、モーゼスはスピリチュアリズムに傾倒する。
モーゼス自身が霊能力を発揮する。

1870年(31歳)、「心霊主義英国協会」に参加。霊現象に興味を持つ団体。
1873年(34歳)、インペレーターという霊からの通信を受け取る。
当時は低層アストラル界の霊(死霊)との交信が多かった中、
インペレーターは高級霊だった。
元祖チャネリングであり、チャネラーだったのがモーゼス。

1883年(44歳)、「霊訓」を出版。
1884年(45歳)、「ロンドン心霊協会」を設立。
1886年(46歳)、「心霊現象研究協会」を脱会。現象を重視する協会への不満。
晩年は、うつ病、全身疲憊、眼病、腎臓病、痛風、神経痛となって、
1892年(53歳)、逝去。
⇒ウィリアム・ステイントン・モーゼス – Wikipedia

霊訓

ステイントン・モーゼスの「霊訓」は世界三大霊訓の一つです。
ちなみに「世界三大霊訓」とは、
・アラン・カルデック「霊の書」(1850年代/フランス)
・モーゼス「霊訓」(1870年代/イギリス)
・シルバーバーチ「霊訓」(1920年代/イギリス)
です。

霊訓のあらまし

霊訓のあらましは次の通りです。
1873年3月30日。
初期は、ドクター・ザ・テーチャーという霊が降臨。

その後、イムペレーターという高級神が降臨。
書き手はレクターという神霊。
自動書記にてメッセージを受ける。
10年間に及ぶ交信記録。

ほとんどがモーゼスのプライベートなことや問題に関すること。
公開されているのはモーゼスが許可したものだけ。

続霊訓

「続霊訓」もある。
これは100ページくらいからなる冊子。
が、続霊訓はモーゼスの恩師、スピーア博士の夫人が、
モーゼスの死後、「これは大事だと思う」ものを集めて出版。
モーゼスによる書ではなく、恩師のスピーア博士の夫人の提言で書になったもの。

続霊訓は霊団について詳しい

「続霊訓」には霊団のことが詳しく載っています。
それは次の通りです。

イムペレーター霊団の構成

霊団は49名
全知全能の神の意向を受けて地球救済のために第七界から降臨。

レクターを補助する霊がドクター・ザ・テーチャー

さらにこのドクターの下に知識と知恵を担当する霊団がある。
よき雰囲気を作る神霊が二人。
低級霊から守る二人の霊。
①守護と啓発、②愛、③叡智、④知識、⑤芸術、⑥ユーモア、⑦物理的心霊現象
を担当する霊がいる。

イムペレーターの上にプリセプターという地球総司令官がいる。

偉大な霊の生まれ変わりの特徴

偉大な霊ほど名声、地位、権力といった
俗世的なものとは縁のない道を選んで人間に生まれ変わる。

その生涯は平凡であり、人知れないことが多い。
だから、その人が、偉大な霊の生まれ変わりであることはわかりにくい。

スピリチュアリズムとは?

スピリチュアリズム。
1848年が元年。
この日が記念日。
近代スピリチュアリズムが勃興した年。

高級霊界より強力なる影響力が地球に向けられた。
地球的雰囲気に縛り付けられた多くの霊を地球圏から開放。
新たな生活によみがえらせる架け橋がかけられた。
このことを記念して我々(心霊団)は祝うのである。

スピリチュアリズムとは霊界からもたらされる啓示を伝える運動のこと。
霊的真理の普及

そのために霊媒(チャネラー)が養成される。
心霊現象も出される。

スピリチュアリズムは、
死後の存続、霊界の存在、因果律の存在。
この3つが軸。

スピリチュアリズムは、キリスト教ドグマを指摘し、
これに代わる真正なる霊的意義と啓示を説くのが主眼。
しかし現代では心霊現象のみに関心が高くなっている。

ステイントン・モーゼスの特徴

モーゼス・・・再生は控えめ。
シルバーバーチ・・・再生を軸(霊的進化のためには再生が欠かせない

生まれ変わりに関しては情報が乏しい。
インペレーター霊団は、生まれ変わりの詳細は、
当時の人々にはまだ早いと考えた形跡もある。

モーゼスは、子どもの頃無意識のまま作文を書く。
先天的に霊媒的な傾向があった様子。

霊訓の中身の要約

霊訓。
33節から成る文書。
以下に、ポイントとなる節と、その要点を紹介します。

1節

恐るべきは真理からの逃亡者である「日和見主義者」である。
自分と向き合うことをしないで、
上辺だけの言葉を語り、心霊現象や神秘的な事のみを説く。
(現在にも多いスピリチュアル)
かくの如き人種にまどわされてはならぬ。
神の真理ゆえに迷うことがあってもならぬ。

神はすべての者を試される。
そして相応しい者にのみ真理を授けられる。
一歩進むにもそれ相当の備えが為されなければならぬ。
それが進歩の鉄則である。
適性ありての前進である。
忍耐の必要なる所以である。(p24)

ローマ帝政の末期。
放蕩、肉欲、卑俗、悪徳に浸りきった。
聖なるものが全て逃げ出した。
非情さは絶望的、陰気さは墓場のよう。

当時あったのは不信のみ。
それよりも悪かった。
神を冒涜し、侮蔑し、神をさげすみ、すべての徳をあざ笑い、神を愚弄。
永遠の生命をののしり、ただ食べたり飲んだりの放蕩三昧の日々。
人間は、堕落しきった動物だった。

魂が向上するにしたがって背後霊が入れ替わることはしばしばある。
背後霊は指導することだけが目的ではない。
人間に欠けたものがあるって、それを補うために霊が付くことがある。
その反対に霊に欠けたるものがあって、
それを補ってもらうために人間に付く場合がある。
人間も霊もともに成長を試みる点では同じ。

霊媒を使って通信を望む霊は多い。
しかしそれは困難。
邪魔する邪霊集団も多い。
邪悪の道に快感。
善霊に敵意をいだく。

邪霊は、悪ふざけに長け、人間の悪感情を煽る。
人間に卑劣なものを与える。
邪霊は、あたかも善霊であるかのように振る舞うこともある。
善の敵であり、悪の使者。
彼らに対して我らは飽くなき戦いを挑む。※これは変だぞ?

人間は霊界に来ても生前と変わらない。
好み、クセ、好き嫌いはそのまま。
違いは肉体を失っている点。
低俗な魂は、霊になっても同じ。
低俗のまま。

肉体の煩悩に負け続けた魂は、やがてその煩悩の奴隷となる。
そうなると純なるもの、聖なるものを嫌うようになる。
死後も地上に行きたって快楽にふける。
邪霊とは、このように未発達、未熟な霊のこと。
これが聖なるもの、善なるものへ反抗心によって結集する。

彼らを更正する道はただ一つ。
高級霊の導きによって、道義心に目覚め、過去の行いを償い懺悔し、
歪める心を正し、苦しみの中に一歩一歩向上すること。
このような低級霊は多い。

善に対抗し、真理を邪魔する悪の組織があることを否定する言説こそ、
邪霊の策謀であることを心すべきである。

2節

善と悪との戦いは繰り返して起きるものである。
世界の歴史もそうである。

時に未熟な霊、邪霊が圧倒的な支配を勝ち誇った時期もあった。
大戦の後にはそれが多い。
なぜなら戦死者の霊が大挙して霊界へ送り込まれるからである。
彼らは戦いの最中に亡くなっているため、憤怒にかられ、邪念に染まっている。

だから死刑も同じ。
死刑は愚かで野蛮な制度。
未熟な霊であり、さらに怨念や憤怒の念を強くして悪行へと駆り立てる。
罪人は導いてやらなければならない。

3節

社会制度と国家機構は改める必要がある。
法律は懲罰的になっている。
しかし更正的要素も必要。
※だが難しいのでは。

快楽におぼれた肉欲集団。
快楽に浸って、肉体の官能の飽くなき刺激を楽しみ、
堕落者、不道徳者となってゆく。
また悪友と交わる。

そうして邪霊、悪霊が取り憑くようになる。
邪心と不純は悪循環となってゆく。

邪霊、地縛霊は、人間時代の欲望と性向を持っている。
死後、こうした欲望はいっそう強くなる。
しかし肉体はない。
だから同じような人間に取り憑く。

殺生、窃盗、異性に耽る、ホラ吹き、飲んだくれな人間には、
同じような性向の、性向を満足させたい邪霊や地縛霊が取り憑く。

そうして取り憑かれた人間は、いっそうの悪徳に落ちてゆく。
更正が困難になってゆく。

何故、更正が困難なのか。
それは邪霊や地縛霊が取り憑いているからだ。
※酒鬼薔薇事件の少年Aがそうかもしれない。

世界は大きく分けて21界から成る。
7つの地球の世界。
7つの活動する世界。
7つの瞑想的な世界。

5節

善霊、天使に守られる人がいる。
彼らは情愛に満ち、優しい性格をしている。
だから選ばれる。

彼らは常に霊的な指導を受けている。
純粋にして優しい魂は、善霊・天使の監督下に置かれ
ますます洗練され向上してゆく。

そうすると善霊・天使からのメッセージを受け取るようになる。
24時間、教化と指導が行われる。
彼らの周りには平静さと純粋さと愛の雰囲気がただよう。

これとは別に知的能力の面で指導を受ける人もいる。
思考、思想からのアプローチ。

独断主義(ドグマ)から解放される必要がある。
神学的、宗教的な独断主義、偏った思想、派閥主義、
偏狭な思想から解放される必要がある。
敵対心、自己主張、独断主義を取り除く。

いつの時代でも自己犠牲こそが聖賢の徳であった。
無私無欲。

我を張らず、尊大にならず、うぬぼれることをしない人。
誠実さ、使命への献身、自己滅却、
私欲の無さなどの美徳を最高に発揮した人。

情愛にあふれ、寛容、誠実、真理を素直に受け入れる、平静、探求者、
救いの手をさしのべる博愛主義者。
報酬を求めない無私の心。
善霊や天使が好むのは、こうした人。

しかしこれでも完全ではない。
霊界にはもっと優れた存在もいる。

9節

キリスト教は歪められ、曲解され、独断主義(ドグマ)となった宗教。

降霊会は分裂や口論もあった様子。
それで霊団が引いてしまったこともある。
モーゼス自身が猜疑心が強かった。

10節

イエスが登場した当時の宗教は、硬直し、機能していなかった。
これらを破壊し刷新するためにイエスが表れた。

しかし、そのイエスの教えを記したバイブルも
不合理な内容を含み、歪曲され、曲解され、おかしなものになってしまった。

苦しみやつらさは、その体験により、魂は一段と成長していく。

イムペリアル霊団は神の計画を遂行するための一つの霊団。
ほかにも霊団はある。

22節

旧約聖書は、伝説も入り交じっている。
当時の人間のレベルに応じた教えがもたらされた。
当時の人々に必要な教えは、唯一絶対の神が守ってくれるという教えだった。

24節

旧約聖書と新約聖書との間の時代に啓示は無かった。
この間は、啓示が控えられていた。
霊界からの働きは控えられていた。

27節

モーゼスの降霊会に、変な霊がやってきたとこがある。
これに対するイムペレーターの答え。

その霊は地縛霊。
事故死、非業の死、不慮の死を遂げた者は地縛霊になりやすい。
その場をうろうろと歩き回る。

霊媒体質、霊感がある人は、こうした存在を引き寄せてしまうことがある。
地上では、低次元の霊的引力が作用しやすい。
霊感のある人は、その作用を受けている。

しかし、この件については気にしないほうがいい。
気にすれば、親和力の法則が働きやすくなる。
未発達な霊を引き寄せてしまうことがある。

29節

イムペリアル霊団と、邪霊の霊団の反目がある。
戦いがある。

◆邪霊の霊団の一例
創造と発達のための霊団と、頓挫させ堕落させる霊団。
逆行派の霊団には、悪意、邪心、悪知恵、欺瞞の満ちた霊が結集する。
憎みに満ちた霊。
悪ふざけをする霊。
邪悪霊、堕落霊、復讐霊、偽善霊がいる。
進歩、純潔、平和の敵。

これらの行為は潜行的。
地上の罪悪と悲劇の多くは、こうした邪霊団が同種の人間に働きかけた結果。

不純、淫乱、懊悩、俗悪臭に満ちた霊的な雰囲気。
金儲け、飲食と酒色。
金銭欲と権力欲。

他人の名をかたって人を騙す邪霊もいる。
悪ふざけで行う低級霊。
手の込んだ詐術をする霊もいる。

人間が望んでいる人物の名を語ったりする。
物まね、変身をする霊。
不特定人物を降霊会に誘うのはリスクがある。

良識に欠けた霊団もある。
茶目っ気、イタズラ好き、人間を騙して楽しむ存在。
人間の気持ちをもてあそぶのを好む。
ふざけた内容、ばかばかしい内容。
道徳的な意識はない。
ふざけ半分。

また人の道を誤らせ、邪な欲望を抱かせる。
高尚な目的を阻止せんとする。
物理的な現象を得意とする。
見せかけの演出、望んでいる人の真似をしたり、
亡くなった身内の者を出す。※イタコのような霊媒。

作り話。
矛盾する話しをする。
そういうことをする霊もいる。
※新興宗教の教団の霊に多そう。

心霊現象はエンタメ。
大事なのは霊的教訓。
魂の成長に直結する教えと実践が大切。
これが真のスピリチュアリズム。

霊訓の目次と見出し

以上は霊訓の内容のポイントを要約したものです。
以下は、霊訓の目次と見出しです。
これを見てもおおよその内容がわかると思います。

序論
自動書記について
文体の特徴
通信霊について
通信が来る時の状況
霊媒による脚色の問題
霊媒が意志を行使できる限界
インペレーター霊の使命
著者モーゼスの意図

一節
新しい霊的真理普及の時代
これを阻止せんとする勢力の存在
神の啓示
その進歩的連続性
人間による歪曲
破邪と顕正
背後霊とは
地上に戻ってくる霊
邪霊集団とその働き
悪とは
地上時代の性格の存続
個性の発達
死後その霊性に相応しい境涯に落着く
悪魔

二節
真の博愛主義者
真の哲学者
永遠の生命

善と悪との葛藤
戦死霊、自殺霊、死刑霊の影響
犯罪人の扱い方の問題点
集団収容と絞首刑の弊害
更正を目的とした処罰
死刑は復讐心を増幅させる
神の認識の誤り
慈悲と愛
新しい霊的福音の必要性

三節
筆記の激しさによる著者の頭痛
その説明
現行法律の欠陥
霊的知識の欠如
地縛霊
早世した霊の得失
体験と試練の必要性
“動”の世界と“静”の世界
宇宙の内的世界の分類と地上生活の位置
悪の世界への堕落
極悪霊の辿る運命
イエスの述べた“赦し難き罪”とは

四節
作曲家アーンに関する詳細な記述
霊の情報入手方法
その実験

五節
霊的能力の種類
インスピレーションを受けるための条件
ドグマと偏見と懐疑と不安が難敵
イエスに見る理想の人間像
人間に完全は不可能
瞑想のための魂の個室を設けよ

六節
ダービーによる悪影響
祭日の功罪
通信を可能にする条件と不可能にする条件
極端な節制の弊害
中庸こそ大切
死後の結婚の絆
進歩の法則と親和力の法則
通信内容に矛盾が生じる原因

七節
新プラトン主義
スーフィズム
霊的真理の普及を妨げるもの
似非神学者
似非科学者
先入的ドグマによる偏見
宗教の名に値するもの
理性こそ最高の指針

八節
著者の信仰上の遍歴
宗教の二面性
神とは
神と人間
理性なき信仰
派閥主義
賞と罰
神の絶対的公正
神は哀れむが情けはかけず
人間としての生活規範
神と同胞と自己への責務

九節
著者の反論
宗教的夾雑物
贖罪説について
再び著者の反論
署名に十字架を冠する理由
バイブルは人間的産物
字句に絶対性はあらず
神の概念の発達
啓示の信頼性は霊媒の受容度による
バイブルは誤謬だらけ。故に新しい霊的啓示と衝突するのは当然
霊団による思想上の指導方法
十字架の真の意味
キリストの使命と霊団の使命は同一

十節
再び著者による反論
回答
キリストが受けた反論との比較
新しい真理は反撃に遭う宿命をもつ
神学的ドグマの誤りの指摘
宇宙は不変の摂理に支配される
真理探求と向上の中に真の幸福がある

十一節
霊団による著者への支配の強化
著者によるキリスト教の弁護
回答
正直な疑問は無批判の信仰に勝る
絶対的証拠にも限界
“果実によって木を知るべし”
人間的見解は無価値
宗教は単純素朴なもの
真理は一個人一宗教の占有物にあらず
アテノドラスからアキリーニに至る真理の系譜
霊同士の見解の相違は説き方の相違
霊団による段階的思想操作
インペレーター霊団は神の計画遂行のために派遣された多くの霊団の一つ
啓示の源は一つ
神は真理を提供するのみ
その諾否は各自の理性的判断と自由意志に任される
イエス・キリストの位置づけ

十二節
著者の苦衷と不信
回答
根源的過ちは神と人間との関わりについての誤解
悪魔
邪霊は自らが招く

十三節
再び著者の反論と苦衷の開陳
回答
忍耐と祈りの必要性
祈りとは
霊側から観た祈りの効用
インペレーター、著者を叱咤する
死せる過去より生ける未来に目を向けよ
新しい真理に対する世間の態度

十四節
目に見えざる師を信ずることの困難さ
知的難問との葛藤
著者が辿り着いた結論
スピリチュアリズムに関する著者の見解
回答
“スピリチュアリズムは神の声”
交霊は科学を超えた法則が支配
霊媒の管理の不徹底

十五節
スピリチュアリズムの宗教性
絶対的真理は存在せず
“最後の審判”は無し
罪はそれ自らの中に罰を含み、犯した瞬間より責任を求める
キリスト教的天国地獄観を論駁
交霊現象に関する誤解を正す
悪とは
スピリチュアリズムは地球規模の啓示

十六節
これまでの霊信の総括
恐怖を吹き込む教義は魂を萎縮させる
宗派の別は些細な問題
どの宗教にも真理と誤謬が混在する
真理を独占する宗教は皆無
キリスト教神学は諸悪の根源
キリストの福音は生命の不滅性の証明
それが宗教の根幹

十七節
著者の不満と要望
拒絶とその理由
これまでの霊訓の復習
著者に反省を求めるために霊団の一時総引上げを示唆
数学的正確さをもつ証拠は提供不可能
キリストの“私と父は一つである”の真意
著者の旅行先での霊信
性急な要求は事を損ねる
猜疑心の及ぼす影響
著者の忍耐と理性的判断を重ねて要請

一八節
節制と心身の清潔の必要性
魂と身体
ドグマの字句どおりの独善的解釈は自己陶酔を誘う
先祖伝来の信仰のみで足れりとする者・考えることをせぬ者・世間的付き合いとしての信仰で佳しする者は取り合わない
みずから光を求める者こそ向上する
真摯で恐れを知らぬ心が真理探求の必須条件
その典型をキリストの生涯に見る
現在のキリスト教はキリストの時代のユダヤ教と同じ
人間的夾雑物を取り除き霊的真理を明らかにすることが霊団の使命
キリストは宗教改革者であり社会革命家でもあった
特殊階級を攻撃し庶民に味方した
“キリストの再臨”の真意

一九節
地上人類としての宗教的生活の理想
神は摂理としての働きによってのみ知るもの
未来の不用意な詮索は禁物
神と自己と同胞に対する義務
満足は堕落への第一歩
積極的活動と正しい習慣の生活
身と心の宗教

二十節
霊団も全てを語ることを許されず、語ることが人間の為になるとも限らない
著者の疑念を募らせる出来事の発生
霊訓の弁明
精神状態の不安定な時の危険性
猜疑と懐疑は別
イエスは庶民を相手に法を説いた
霊訓の配慮に対する著者の無理解を指摘
これ以上の働きかけを当分控えると表明

二十一節
著者の反省と反論
回答
霊団には果たさねばならぬ至上命令がある
物理実験の禁止
インペレーターの最後の嘆願
判断を誤らぬよう神に祈れ
インペレーターの祈り

二十二節
インペレーター、天界の祈りの集会に参列
地上の汚れを払い落とし気分一新のために時おり天界に戻る
いかなる高級霊も人間界に降りれば人間臭を帯びる
霊の身元を証す新しいケース
著者の心境

二十三節
神の啓示の歴史的系譜
メルキゼデクよりキリストに至る流れ
“モーセ五書”
旧約聖書の大半は伝説と神話の寄せ集め
啓示も人類の知性と共に進化する
人間的創造と誤謬に埋もれた素朴な真理を明らかにするのが霊団の使命

二十四節
旧約聖書と新約聖書時代の間の記録の欠落について
夜明け前の暗黒の時代
啓示の時代は人間的渇望に応えて訪れる
神と人間との関係について過度の詮索は無意味
バイブルを絶対とした議論には応じない
キリストを神格化せず一人間として再検討せよ
背後霊も人間の責務の肩代わりは出来ない

二十五節
啓示はそれを受ける霊覚者の霊格の程度によって差が生じる
“神”の概念の変遷
バイブルを神の言葉と考えるのは愚か
“五書”とエズラ
エロヒスト、ヤハウィスト
サウルの時代、士師の時代、ソロモン・ヘゼキヤ・ヨシアの時代
“預言書”の編纂
ダニエル
バイブルに見る神の概念の進歩
己の無知の自覚が向上の第一歩

二十六節
霊団の態度の変化
著者の態度に反省を求める
著者の霊視能力の発現
各種の霊視現象の体験
複数の世界的作曲家による音楽についての霊信

二十七節
民族と宗教の揺藍地インド
轢死者の霊が著者に憑依
霊的引力と斥力

二十八節
エジプトの神学とユダヤ教
三位一体説
エジプトの宗教
現代生活の唯物性に関する議論
モーセの律法の原点
各国の三一神
エジプトとインド
霊的向上は信教の別と無関係
最後の審判説は誤り
毎日が審判の日
霊の究極の運命の詮索は無用

二十九節
低級霊に関する警告
現実の裏側の怖るべき実情
邪悪霊・堕落霊・復讐霊・偽善霊
物質文明と大都会の悪弊
興味本位の心霊実験の危険性
物理的心霊現象の価値
物的次元より霊的次元への脱皮の必要性
氏名を詐称する霊の危険性
いたずら霊の存在
個人的関心事は避けるが賢明

三十節
イースター・メッセージ(一八七四年)キリストに学べ
真の信仰とは
イースター・メッセージ(一八七五年)“復活”の真意
キリストの身体とその生涯が意味するもの
各種祭日の意義(クリスマス、レント、グッドフライデー、イースター、ペンテコステ、アセンション)
イースター・メッセージ(一八七六年)再びキリストの生涯
三種の“敵”(俗世、肉体、悪魔)
イースター・メッセージ(一八七七年)再びキリストに学ぶ
俗世にありて俗世に超然とせよ
苦難の時こそ進歩の時

三十一節
著者の友人の自殺の波紋
自殺霊の運命
利己的人生の破滅性
悔恨が向上の第一歩
天使の救い
浄化の炎
己の罪は己が償う
人生は“旅”、そのよろこびは“向上進化”
生活の三つの側面(自己反省と祈り、神への崇敬と讃仰、三種の敵との葛藤)

三十二節
真理とは
一般向けの真理と魂の“秘宝”としての真理
真理は他人へ押しつけるべきものにあらず
甲の薬は乙の毒
真理のための真理探究こそ人間としての最高の道

三十三節
霊の身元を裏づける証拠の数々
著者の結びの言葉

まとめ

以上が、ステイントン・モーゼス「霊訓」の要点です。
約150年前のスピリチュアル書です。
スピリチュアリズム勃興の1848年頃に登場しています。
まさに元祖スピリチュアリズムです。

ステイントン・モーゼスが霊媒でもたらした
インペレーター霊団の知識は、霊界情報の一つになると思います。

霊界も、この三次元世界と同じように大変複雑のようです。
その霊界のうちの高次元霊界にいらっしゃる
インペレーター霊団がもたらした情報という位置づけですね。

霊訓、続霊訓には、
・キリスト教に関すること。
・善と悪とのこと、戦いのこと。
・善霊が守護しやすい人
・邪霊の特徴
・邪霊が取り憑きやすい条件
・神のこと
などが伝えられています。
150年前の情報ですが、今でも有益な教えではないかと思います。

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