一瞥体験が起きる条件

一瞥体験が起きる条件

ところでどのようにすれば一瞥体験を実現できるのか。再現性ですね。それがここ7年くらのテーマでした。幸いなことに体験者の話しは、ネットで読むこともできます。
 
また一瞥体験をした人ともリアルに接しています。あとウパニシャッドやアドヴァイタの情報も参考になります。こうして一瞥体験・真我体験について、いろいろなことがわかってきました。
 
結局、一瞥体験をもたらす条件とは、

・観察(自己の心の観察)
・シャープな感受力と洞察力
・マインド次元とスピリチュアル次元、欲望次元の回避・違和感
・神、真我、悟りといった高次への強い希求
   
他にも役立つこともありますが、これらのことが一瞥体験を引き起こす基本的な条件じゃないかと思います。

綱島梁川の一瞥体験手記は参考になる

あと参考になる手記もあります。以前、紹介した「綱島梁川(つなしまりょうせん)」の手記は大変参考になります。

綱島梁川「予が見神の実験」は一瞥体験

文語体の文章なので読みにくいのですが、綱島梁川は作家でしたので、一瞥体験をする前からいくつかの文章を残しています。で、これらが参考になります。
  
綱島梁川の手記を読むと、自分と似ている感性があるなあと思います。自分のことを言うのは、やはり照れくさいといいますか気後れするところがあります。なかなか言いにくいのですが、那智タケシさん、綱島梁川の姿勢は、どこか自分に似ています。
 
綱島梁川の著作は「明治文学全集46」に収録されています。一瞥体験が起きる前からの著述もあります。おかげで大変な参考になったものです。

綱島梁川「予が見神の実験」

さて参考になる綱島梁川(つなしまりょうせん)の手記です。
 
綱島梁川は明治37年7月(1904年)の31才の年に、一瞥体験が起きています。明治37年の一年の間に三回も体験をします。

で、体験が起きる前の手記(明治37年以前の手記)が参考になります。一瞥体験をしやすい人の特徴もわかります。手記からポイントを拾ってみたいと思います。

◆宗教を哲学的・分析的に扱うアプローチはよくない/「宗教の根本的問題」明治31年
⇒いわゆる「マインド次元」に陥ることがマズいことを察知しています。
 
◆神を感じる、神の愛を感じることが大切/「宗教的真理の性質」明治35年
⇒観念や想像で理解するのではなく、実際に感じる体感を重んじようとする実践的な姿勢であることがわかります。
 
◆神を求め渇望するもそれがわからない悲哀/「悲哀の高調」明治35年
⇒神、真我といった高次の徳性への激しい希求が垣間見れます。
 
◆深く深く洞察する姿勢/「一家言」明治35年
⇒洞察が大事であることについて言及しています。
 
◆病に伏せていると死を感じる。生即苦を感じる。解脱への強い希求心/明治36年「苦痛と解脱」
⇒解脱への強い思いがあることがわかります。
 
◆宗教とは文字ではない。自らの内側から感じられるもの/「禅思想」明治37年4月(一瞥体験の数ヶ月前)
⇒思考や観念で考察するマインド次元や、空想や妄想で神を感じようとするアストラル次元は不適切で、自らの内側から感じられることが望ましいことを直感しています。

このように一瞥体験をする前の綱島梁川には、一瞥体験をしやすい人に共通してみられる考え方、感性、洞察などが見られると思います。一言でいってセンスがありますね。感受性が鋭いといいますか、細やかです。

実践が大切~興味本位の情報収集は意味が無い

で、ちょっと嫌味というか、苦言みたくなりますけれども、こうした情報をカタログのように眺めたり、情報収集に熱心になっても、実践実習をしなければほとんど役に立ちません。大事なことは実践実習ですね。実践実習することで本当に活かされてまいります。
 
あと、これは悟りの道じゃありませんね。悟りの道では、修行が異なります。けれども真我による様々な恩寵は、悟りとはまた違うギフトを、その人にもたらします。
 
今の私としては、悟りも真我もどちらも大切。さとりの方が優れているんですけれども、真我意識、真我的感覚もまた有益であり大事であると思います。できればあったほうが望ましい。
 
けれどもどちらかといえば悟りを優先したほうがいいのでは?というスタンスです。

一瞥体験の再現性

一瞥体験は、その再現性については、今ひとつはっきりしません。アドヴァイタの修行でも具体性にかけて漠然としています。
 
が、「再現性」は大事と思っています。で、再現性について考察してきましたが、今まで書いてきたことがポイントになるんじゃないかと思います。
 
別の言い方をすれば、綱島梁川のような人の特徴を踏まえていくことで、一瞥体験が起きやすくなるんじゃないかとも思います。センスの体得ですね。
 
興味のある方はぜひ実践実習をされることをお勧めいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です