「いまここ」のコツは説明を理解する際に注意すること
「いまここ」。
文字通りですね。
「今に生きること」をいいます。
「あるがまま」と同じです。
で、「いまここ」を体得しているコツに、説明に使う言葉を理解の仕方があります。
どういうことか。
「いまここ」を説明する際の言葉は、そのままストレートに表現しているものもあれば、その状態の一部・側面を示している場合があります。
また必ずしも言葉通りではなかったりします。言葉を使って、その状態に誘導している場合もあります。
なので、この辺りをかぎ分けながら理解していく必要もあったりします。
「いまここ」・瞑想状態を説明するのは難しい
「いまここ」もそうですが、そもそも瞑想状態を説明する際、説明に使う言葉や表現の問題が出てきます。
瞑想の状態は、言葉で説明するのが、そもそも難しい。同じように「いまここ」もそうです。言葉で説明するのが難しい。
「いまここ」や瞑想状態を説明する言葉は、言葉通りに理解されるとは限らないこともあります。
「いまここ」は「今を生きる」ことです。
「リラックス」は「くつろぐ」こと。
これらはわかりやすいのですが、わかりやすいが故に、何か奥義やらすごいコツがあるのではないかと考えすぎてしまって、かえってわからなくなることもあります。
これが「悟り」になると、もっと困難です。悟りの状態は、もはや言葉が届きません。たとえば「空」といっても、「広がる意識」に近い状態としてあくまで便宜的にあてがわれている言葉(記号)でもあります。
ポジティブなどの状態は言葉で説明できる
その点、ポジティブとかネガティブというのはわかりやすいんですね。なぜなら、そのまんま言葉の通りだからです^^;
たとえば「ポジティブになるぞー!」と決意して、そのまま行動に移せばポジティブになります。
ポジティブとかネガティブというのは、言葉通りです。なので今すぐにもできます。誰にでもできます。
思考や感情を表記する「言葉」の実践は簡単です。誰でもできます。
もちろん同じ「ポジティブ」でも、各人の脳内リソースに従って、微妙に理解の仕方、受け止め方には違いがあります。けれども、おおむね「ポジティブ」で方向性は一致します。
結局「ポジティブ」などの状態は、まだ根が浅く、表面的な状態で作るものなんですね。
もちろんポジティブシンキングなどは有益ですよ。私も長い間行っていました。今でも好きです。
「いまここ」を示す説明は言葉通りでないことがある
ところが「いまここ」や瞑想状態は、言葉通りではない場合があります。以前マインドフルネスでお話しした「手放す」「何かになろうとしない」などの説明もそうです。
https://www.yurubossa.com/mindfulnesskotu/
言葉の意味通りではなかったりします。実際は生き生きとしていますし、ナチュラルなポジティブさ、意欲などがあります。
結局「いまここ」もそうですが、瞑想状態を説明している言葉や表現は、そのままストレートに表現しているものもあれば、その状態の一部・側面を示している場合があります。
また必ずしも言葉通りではなかったりします。言葉を使って、その状態に誘導している場合もあります。
ですので、何をいわんとしているんだろうかということを、体感を交えて想像し、なおかつ実際に試行錯誤をして、その狙っているところをつかんでいく必要があります。
で、これが瞑想などの難しいところ、面倒なところです^^;大概、ここで音を上げてしまいます。
「いまここ」は生じてくるもの
あと「いまここ」のような瞑想状態は、「作るもの」ではなく「生じてくるもの」です。
たとえていえば、ダイヤモンドの輝き。ダイヤモンドの輝きは誰もが持っています。内在しています。それを発掘する作業、再発見する作業が瞑想とも言えます。
また誰もが持っていますので、「何かになろうとしない」とか「コントロールしない」とか言われるんですね。
そうして意識の深いところにあるので、言葉が届きにくくもなるんですね。言葉は、表面的なことや浅いことにはピタっと当てはまります。
けれども意識の深いところへ行けば行くほど、言葉はひっかかりにくくなります。
悟りが、言葉で説明できないのが、これが理由です。言葉の届かない次元が悟りだからです。
で、言葉や説明が届きにくい領域ですので、素振りが必要なんですね。素振りとは、「いまここ」の実習です。型の稽古です。これが欠かせないのは、言葉では説明できない領域だからともいえます。