リズ・グリーンが発見した「ウラヌスリターン」~人生のターニングポイント
西洋占星術には、42才前後は「人生のターニングポイント」になる「ウラヌスリターン」があることを指摘しています。
ウラヌスリターン。
「天王星回帰」といいます。
ウラヌスリターンとは、どういうものかといいますと、天王星は約84年でホロスコープ上をグルリと一周するわけなのですが、半周する42年くらいになると、ネイタル(自分のホロスコープ)上の天王星とオポジション(180度の関係)を形成し、天王星の影響を強く受ける現象をいいます。
心理占星術の大家といいますか先駆けでもある「リズ・グリーン女史」が、最初に発見しました。またくわしく解説しています。
ウラヌスリターン(天王星回帰)は42才前後に起きる
リズ・グリーン女史は、ユング心理学を交えて独特かつ説得力のある持論を展開しています。
その中に「サターンリターン(土星回帰)」「ウラヌスリターン(天王星回帰)」といった、人生のターニングポイントが起きやすい時期を解説しています。
ウラヌスリターン(天王星回帰)は42才前後に生じます。
おっと「42才といえば男性の本厄だ」なんて連想しそうなのですが、たぶん関係無いと思います。
で、厄年と違って、42才前後になると男性でも女性でもウラヌスリターンの時期になります。
で、ウラヌスリターンの時期になると「ナニカを新しくヤッテミタクナル」という衝動に駆られやすくなるといいます。
ウラヌスリターンの時期に何か新しいことを始める人は多い
ウラヌスリターンは比較的よく当たります。当たりますといいますか、該当する方は多い傾向です。
42才前後には、今までできてこなかったこと、やろうと思ってもできなかったことを始めやすくなります。
男性の場合は、独立したり別の仕事に転身したり。人生を一気に変えてしまうことも。
女性の場合は、子育てが一段落して、社会活動に身を転じる人も少なくありません。
総じて「今までやりたいと思っていたけれどもできなかったことへの挑戦」。それが、ウラヌスリターンです。
年齢的にいっても42才前後は転機となりやすい
もっとも年齢的にいっても、ちょうど折り返し位になる年齢ですね。若さが衰えてきて、シルバー世代へ向かう折り返し地点です。
本能的に今までできなかったことをやりたくなるというのも当然かもしれませんね。
「最後の一花を咲かせよう」「悔いの無い人生にしよう」みたいな本能的といいますか、生理的な衝動はあってもおかしくないですよね。
そういこととウラヌスリターンが重なっているのかもしれませんね。しかし、そういう生物学的な衝動を占星術的に絡めて解釈するのが、この世界特有の考え方ですね。
好き好きもあると思いますが、こうした形而上的でありながらもロジカルな法則で貫かれた数学ちっくな世界に興味がある方は、占星術や易占、干支術に傾倒するかもしれませんね^^;
厄年はウラヌスリターンに似ている?
ところで42才前後に「ウラヌスリターン」が巡ってくるといいますと「厄年」を連想しますよね。
厄年。
男性の場合、本厄が42才。
女性の場合、本厄が33才とか37才。
ほかにもありますが、そんな年齢が設定されています。
しかし厄年は根拠が不明。
いわゆる「迷信」ってものです。けれども、わりと信じられていますね。
厄年は「口裂け女」とか「鮫島事件」といった都市伝説の類と同じだと思います。が、いったん広まり定着した虚妄は集合意識となって共有もされていきますね。なので一つのパワーや影響力を持ち始めることもでてきます。
こうした虚妄の類の迷信は厄介ですね。面倒なものです^^;
正月は厄除けの祈祷の多いお寺での法要
そういえば、以前、お正月の三が日に県内にある有名な某真言宗寺院へ行ってきましてね。
まあ、参拝客は多いんです。
本堂もビッシリ。
いや、びっくり。
年の始めなのでしょう、会社関係者が勢ぞろいして参拝もしていましたね。会社の隆昌祈願ってもんでしょう。
しかし、黒スーツを着て、ビシっと何十人も参列している姿を見ると、一瞬、たじろぎそうになります。なんか圧迫感がありますね。なんでしょ、これ。
で、真言宗ですので、護摩を焚きます。厄除け祈願が多い感じですね。祈祷料は幾らくらいなのだろうか。
まあ、こういう光景を見ていますと、どことなく懐かしいといいますか、そんな気持ちになるのですが、やっぱり、なんかいやーな感じがあったりもします^^;
こうした寺院へ行きますと、やっぱり今一つ。真言宗での様子を見ていると、懐かしいのですが、どこか違和感があります。
私は日本の仏教が、どうもピンと来ません。気分的にどうもシャキーンとしないといいますか^^;やっぱり、そういうモードに入っているんじゃないかと思いますね。
反面、修道院とか教会、神社ってなんかいいんですよね。西洋ちっくな気風といいますか雰囲気がいいといいますか。異国的な感じですね。
教会は、たぶん中身を知らない外面的なイメージだけだと思いますけどね^^;
で、日本の神社はいいですね。そんなのが、フィットしますね。
天王星(ウラヌス)は創造・革新の星
それにしても、そもそもウラヌス(天王星)は、創造・革新の星です。何かを新しくし始める象意があります。
42才前後、ウラヌスリターンの作用が働いて、何かを新しく始めることになるんじゃないのかな。
実際、そんな方はとても多かったりします。