YMOは元祖和製テクノバンドであり虚無なオカルトバンド

YMOは元祖和製テクノバンド

YMO。
イエロー・マジック・オーケストラ (Yellow Magic Orchestra)。細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一ら3人による和製テクノバンドですね。

元祖和製テクノバンドです。で、日本では初めて世界的に成功したバンドです。

YMOは逆輸入されました。

で、その逆輸入が影響してか、昭和の時代を代表するバンドだったものです。

で、カルチャーにもなります。
影響力の強かったバンドです。

YMOは虚無なオカルトバンドでもあった

そんなYMOは、出すアルバム毎にカラーが異なったことでも有名です。

初期の頃はカラフルなサウンドをひっさげて、明るいロック路線。大ヒット曲も数曲。が、中期YMOになると、鮮やかなロック路線は影を潜め、一転して抑鬱、病気路線へと様変わりします。

中期YMOの作品は、静寂・幽玄・虚無の世界です。昭和の和製テクノバンド「YMO」は、もはやロックンロールなテクノではなく、虚無を表現するビョーキバンドと化していったものでした。

中期アルバムの「BGM」に収録されている「Camouflage(カムフラージュ)」なんかは、その片鱗が表れています。


※リンク先で視聴ができます。

暗い^^;
とにかく暗い。
重たい。
虚無っています^^;

この頃のYMOって、無意識の領域を音にしているんですね。

で、曲の終わりがなかかすごかったりします。茫洋(ぼうよう)とした曖昧な意識の状態を音で表したかのような、不思議な響きとなっています。

なので中期YMOを聞くことができる人は、オカルト、宗教、心理学、深層意識、ニューサイエンスといった、今でいうところのスピリチュアルに関心のある人が多かったりします。

意識の深い領域に耐性がある人か、意識の深みにハマってヤバくなっている人が^^;、中期YMOを聞いていたりもします。

ちょっとあぶない^^;

テクノデリックは虚無音楽

で、中期YMOの中でも、その暗さに底を打ったのが「テクノデリック」。
びょーきレベル^^;
たとえば、これ。

「 灯(Light in Darkness)」。


※リンク先で視聴ができます。

なんじゃ!こりゃー!
のレベル^^;

精神崩壊して廃人となったかの如く、餓鬼界、天狗界のような音楽。

ド陰気。
ヤバい。
ヤバ過ぎ。
マジでヤバい^^;

わたしゃ、なけなしのお小遣いでこのアルバムを買いましてね。

で、期待MAXでレコードに針を落としたとき、聞こえてきた虚無な音楽に、茫然自失。

ズッガーーーーーン。

天井を見上げて、泣きそうになりながら、「金返せー!」って思いましたからね^^;

今でこそ、こういうのもありますが、当時は皆無。

「なんでこんな病気音楽にお金を払ってでも聞かなきゃならんよ」と激おこぷんぷん丸になったものでした。

で、この作品もそうですが、危険領域ですよね。行き着くところまで行き着いた「虚無」って感じです。

「テクノデリック」には、こんな灰色&虚無な餓鬼界・天狗界音楽が収録されています。

ジャケットは、ニッコリした共産党員の絵柄なんですけどね。この笑顔が、かえって不気味さを引き立てています^^;

YMOはアルバム毎にカラーが異なる

で、YMOって、アルバムによってカラーが全く異なったりします。ええ、全然違う^^;

【初期】・・・明るいフュージョン&テクノ時代
◆ファーストアルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」・・・フュージョン・バンドだぜ

◆ソリット・ステイト・サバイバー・・・猫も杓子もテクノポップス&ロックでノリノリ

◆パブリック・プレッシャー・・・国民的音楽で明るいノリノリなテクノポップス

【中期】・・・虚無時代
◆BGM・・・うつ病的前衛音楽で自閉症スペクトラム驀進、誰がこんなの聞くよ?

◆テクノデリック・・・治療が必要な精神崩壊のヤバめの虚無音楽

【後期】・・・双極性障害によるハイな時代
◆浮気なぼくら・・・うつ病から躁病に転じて妙に明るくなったおっさん歌謡曲

◆サーヴィス・・・もうやけっぱちだぜベイビー、解散前の打ち上げ花火

てな具合で^^;、精神の崩壊に突き進んでいって、最後に反転して妙にハイになっていくという、第四図世界の意識で深遠な領域を探ろうとする道のりが、そのままアルバムのカラーとなっているかのような意識のスペクトラムを表している、そんな不思議で珍しいバンドだったりします。

わたしゃ「パブリック・プレッシャー」までのノリノリ路線が好きだったのですが、「BGM」になってから「なんじゃこりゃー!」と、雄叫びを上げながらも、最後まで辛抱強く付いていったファンだったりします^^;

YMOアルバムは意識のスペクトラムを表している

で、YMOって「意識のスペクトラム」の変遷を表しています。このスペクトラムは、精神的探索をした人が陥りやすいパターンなんですね。

第四図世界的なマインドで、悟りとかの深遠なる精神を探索したところ、悟りを虚無として勘違いし、虚無を深めてゆく。

で、ここで神の啓示が降りて救済されるか、あるいは虚無に浸ったままになるのか、はてまた探索を止めて反動で「ハイ」になるのか。

この3択のうちのどれかになります。
YMOは、反動でハイになっています。

深遠さの探求 ⇒ 虚無 ⇒ 反動でハイ

これがYMOの意識のスペクトラムの変遷だったりします。虚無の後に、神の啓示が降りてくれば、おそらく後期は、神々しい作品になったと思います。

しかし実際は、そうはならなかった。居酒屋で酒を飲んでウサを晴らす路線となって、どんちゃん騒ぎをして、ハイ解散。

虚無音楽の中にある高度の音楽性

そんなYMOなのですが、YMOには禁断の吸引力やら魅力があって、「なんじゃこりゃー!」と雄叫びを上げながらも、中期作品の「BGM」を聞いていると、だんだんと、その怪しくもヤバい麻薬のような味わいに魅了されていってしまうといったマジックがあったりします。

とはいっても、ヤバめの「BGM」であっても、収録されている作品の数々は、音楽的には高度で洗練されたものだったりします。

古典派やロマン派といった大雑把で荒削りな音楽ではなく、印象派とジャズをさらに洗練させ、大衆音楽化に成功しながらも、和声とサウンドがものすごく考え抜かれた極上の音楽だったりします。

ラフマニノフのヴォカリーズに通じる、怪しくもヤバい和声でありながら、コード全体の響きは芸術的。

同じく「BGM」に収録されている「MASS」は、まさにこれ^^;

「Mass(マス)」
※リンク先で視聴ができます。

暗い^^;
ひたすら暗い^^;
けれども重厚さがあって、どこか洗練された芸術的な響きがあったりします。

ロシアン魂をも彷彿とさせ、まさにラフマニノフの世界。ロシア芸術に通じる、芸術性があります。

YMOは深層意識を表現するバンド

YMOは、「MASS」に見られるように、高度な音楽性に裏付けられています。

ヤバめの精神ですら芸術としてしまう技量があったりします。それがYMOなんですが、とにかく音楽的には高度ですね。

現在でも、ここまで高度で洗練され、大衆音楽として成功しているケースは、他に無いかもしれません。

なので音楽センスが発達している人は、おそらくYMOに虜になったんじゃないかと思います。

当然、この手の人達は、意識の深い領域をキャッチする傾向がありますので、自ずとオカルト、宗教、心理学、深層意識、ニューサイエンスといった深遠な領域にも関心があったことでしょう。

中期YMOはアンビエント

虚無的な作品の多い中期YMOですが、今でいうアンビエント的なエッセンスもあります。

Novation Peak | Ambient II

「r beny」さんのアンビエント作品。
「Novation Peak」というとか。

なんとも遠い世界に行ってしまいそうな深い意識の領域ですね。

アストラル界です。アストラル界へ連れていく響きですね。

この手のアンビエントは、意識の深い領域を表しています。深い領域における静寂さですね。

日本の「わび・さび」に通じる幽玄な領域です。あやしげな世界。

静寂さや幽玄さを音楽に昇華するのは、ものすごいことだったりします。この手のアンビエントは、BGMに使われることもあります。

で、この感じこそが、中期YMOの作風だったりもします。

YMOには妖怪(あやかし)の魅力がある

てなわけですが、アンビエント・ミュージックを聞いていたところ、昭和テクノバンドのYMOを思い出しましたが、YMOには、そんな妖怪(あやかし)の魅力があったりします。

禁断の意識の領域のオンガクですね。

そんなヤバめの音楽を送り出してきたYMOのサウンドエンジニアが、最近出した本があります。藤井丈司 さんの「YMOのONGAKU」。

レコーディング面とサウンド面から、昭和の鬼才集団YMOの音作りのことが述べられています。

楽屋裏を見るかのようで、おもしろそうですね。

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