太田隆司さんの叙情的ペーパークラフトに感じる徳育・精神性の向上

太田隆司さんのペーパーアートが生み出す素晴らしい叙情世界

太田隆司さんという「ペーパーアーティスト」がいます。

ペーパークラフトで実に見事な叙情性のある世界を創ります。これが素晴らしい。

PAPER MUSEUM ” time goes around.

これ、紙で作った世界です。
絵画ではありません。
紙です。
ペーパークラフト。

最初「絵画」かと思いましたが、そうではなく「ペーパークラフト」であると。

いやあ、驚きましたね。

これだけ緻密に作り上げる技量の素晴らしさと、叙情性のあるテーマがいい。

紙とは思えないぬくもりがある。いやあ、感涙ですわ。

徳育もアート

私は、思想的なことや生き方の探求、音楽が好きですが、こうしたことも全部、芸術ではないかと思っています。

思想も生き方も一種のアート感覚です。目にするもの、聴く物、こうしてタイピングする音もアート。

西暦2世紀以後にまとめらてた「雑宝蔵経」という仏教の経典があります。ここには「無財の七施」という徳育の実践行があります。無財の七施とは

  1. 眼施(がんせ)・・・やさしいまなざし睨むような目つきをしない。
  2. 和顔施(わげんせ)・・・にこやかな顔。微笑んだやさしい顔つき。
  3. 愛語施(あいごせ)・・・やさしく、思いやりのある言葉使い。
  4. 身施(しんせ)・・・自分の体を使って他人のために動くこと。奉仕。
  5. 心施(しんせ)・・・他人のために気配りをしたり、喜びを共有する(随喜)こと。
  6. 床座施(しょうざせ)・・・席を譲ること。または自分の地位ですら後進や相手に譲ってしまう心。
  7. 房舎施(ぼうしゃせ)・・・雨風をしのげる施しをすること。

といった徳目です。
徳目といいますか誰もが幸せになれる実践項目です。こうしたこともアート感覚です。

「無財の七施」も人間の内面性を美しくする、何年、何十年とかけて作り上げる素晴らしいアートです。

こうしたことは「道徳」とか、なんかそういう受け止め方をされる向きもあります。ですが本質は「創造行為」。アートです。

精神性を高めることも空気や雰囲気を良くすることもアート

アートは何も目に見える作品を作ることではありませんね。直接、目には見えなくても、空気や雰囲気もアートです。

人間の品性や品格を育むこともアートだと思っています。精神性を高めることも一種のアートですね。

ですので「宗教」と「芸術」は、時々、一緒に語られることもあるのでしょう。実は本質が「同じ」です。

ここに気がつくと、道徳とか、抑圧される教えとか、そういうニュアンスは消え去ります。

むしろワクワクする感じで、取り組みたくもなってくるはずです。全てが「創造的行為」。みんなクリエイターです。ここに気がつくと、人生がバラ色に変わっていくかもしれません。

ええ、実際にバラ色に変わっていきます。ちょっとした親切ややさしさ。これを施すと、その場の空気がサーっと輝いてきます。

これ、本当に、そういう空気を生み出しているんですね。目には見えませんが。感覚的に感じられます。

毎日、毎日、誰もが「空気」を作っています。みんなアーティストです。そうして、同じ作るなら、美しく、明るいものがいいですね。

人生はアート

太田隆司さんのペーパークラフトのように、優れた作品を見ていると、なんてゆーか、心の奥底からわき上がる何かがあります。理屈抜きに高揚する気持ち。

直接、目に出来る芸術的作品は分かりやすいものです。ですが、目に見えない「空気」「雰囲気」を作ることもまた芸術だと思っています。

人生は「アート」。ホビー感覚でお気楽に楽しみながら、ボサノバちっくで、「あらよっ」と。

やっぱり温かさや愛を感じるものがいいですね。その点、太田隆司さんの作品はいい。やさしいですね。

それにしても太田隆司さんが生み出すペーパークラフトの世界。この立体感。どうやって作り出しているのか、そのセンスに感嘆しますが、こういう見事な技術はいいものです。

太田隆司公式ホームページ PAPER MUSEUM
http://www.paper-museum.jp/

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