マーケティングの極意は「恐怖」と「救済」、「不安」と「欲望」をセットで使うこと

現代では「マーケティング」が当たり前になっています。一昔前までは「宣伝」といった素朴な方法が多かった感じですね。

しかし今では、巧妙な心理作戦を使ったマーケティングが大変多くなっています。コンビニなんかは、消費マーケティングの宝庫であり、見本市のようなものです。またテレビもそうですね。

数日前、テレビの特番を見ました。ものすごく久しぶりにテレビをみたのですが、実はもうテレビ離れをして10年くらいになります。というか16年になりますかね。ですので、久しぶりにテレビを見ると、テレビがどういうものかよく分かります。

テレビは拷問装置ですね。人を懐柔させ、飼い慣らすには最適な装置だと思います。中でもお笑い番組は、笑わせて人を腑抜けにさせますので、悪い意味での「平和ぼけ」を促進させます。

気付いたこととして、テレビを見続けていると、だんだんと判断力が甘くなること。ですので、CMに切り替わると、批判精神が弱くなったまま、CMを見てしまい、受け入れやすくなります。これはすごい洗脳テクニックです。
改めてそう思います。

で、こうした広告のテクニックを題材にした映画も作られていますね。

「ブランデッド」というのがそうです。この映画は、マーケティングのことや、広告宣伝の行く末を思わせる実に面白い映画です。

で、テレビの洗脳テクニックもそうですが、要は現代のマーケティングテクニックになるんですね。

テレビのお笑い番組を使ったテクニックを分かりやすくいいますと、美酒に酔わせて気持ちよくさせて、そこに「へへへ、旦那、こんなモノありますが、いかがでっせぇ?」と綺麗なおねーちゃんやかっこいい俳優がニッコリと笑って魅力的なシチュエーションとともに、モノを売りつけに来る商人のようなもんです。

で、気持ちよくなって、へべれけになっていますし、判断力も弱まっていますので、見た目の良さは雰囲気に飲まれて、「ほ〜、いいね〜、はいはい、ぜひとも買いましょう」と。
 

判断力が甘くなってしまいますと、人体に有害な添加剤入りや、遺伝子組み換えの食品でも「まあ、いいじゃん」と思って買ってしまう。

どういう原材料や素材を使っているのかもわからない低価格で販売している製品であっても、CMの雰囲気や見た目にほだされて「いいな」と思ってしまう。

利益しか追求していない悪徳企業であっても、CMのマジックに人は騙されて、いとも簡単に購買に走る。

まあ、そんなものですね。

これは決して他人事あありません。CMの中には「面白いなあ」と思うものもありますので、ついウッカリと肯定的に見てしまうこともあります。

ですが、一方では、マーケティングの観点から冷静になって、「ふむふむ、これってあの手法ですなあ」と思ってみたり。
 

商品を売る、販売促進というのは、「相手の心を動かす」ことが鉄板です。もっといえば、煩悩を刺激することですね。

中心になるのが「恐怖」と「救済」です。恐怖心と救済心の2つが、マーケティングの要になります。「不安」と「欲望」ともいえます。

ちなみに「お笑い」「バラエティ」によるマーケティングの場合は、恐怖・不安は使いません。最初から最後まで「明るさ」「ノリ」「快楽」「気持ちよい」といった状態に洗脳させて、気が緩んでいるところにモノやサービスを売る方法になります。

しかし「恐怖心」を使ったマーケティングとは、○○は悪いことです、危険です、迷惑です、格好悪い、流行遅れといったネガティブな気持ちを喚起させて「問題意識」を持たせるやり方になります。

不安や恐怖を利用したり、または不安は恐怖を新しく作ったり自覚させて、「問題意識」を持たせます。この仕込みが大切です。

で、問題意識を持ったところで「救済心」を使ったマーケティングを仕掛けます。「救済心」という言い方はちょっとおかしいのですが、要するに、○○をすると大丈夫、解決します、不安はなくなります、といったやり方です。

この恐怖心と救済心をセットで利用するのが、マーケティングの極意です。別の言い方をすれば「煩悩を利用する方法」といえます。
 

たとえば、

・太っているのは格好悪い ⇒ ダイエット食品を売りつける
・2012年にアセンションする ⇒ 意識を高めるために、このセミナーへ参加しよう
・9・11事件が起きたのはテロが原因 ⇒ テロ対策のために愛国者法を制定しよう

といったものです。
この手のものは、多くの広告、CMに潜んでいます。

・白い歯でないと印象が悪くなります ⇒ フッ素入り歯磨き粉を買いましょう
・ガンは国民の半分がかかります ⇒ ◎◎保険に入りましょう
・加齢臭は迷惑です ⇒ 加齢臭グッズを買いましょう
・1999年に人類は滅亡する ⇒ 回避するためにはこの宗教に入りましょう

といったものもそうです。
マーケティングの手法は、全てが悪いとは限りません。善用すれば、教育効果が高くなるのもあります。また健全な生活を送るための有効・有益であったりもします。全部が全部、悪いとはいえません。

ただ、現代マーケティングは、悪用しているケースが目立つということです。どうでも良いものを買わせたり、騙したり。そんな方法に使われています。

程度の問題もありますが、一番問題なのは政治にも利用されていることです。政治では、「ショックドクトリン」と呼ばれるものが代表的な手法です。
 

「ショックドクトリン」とは、地震やテロ、戦争といった、大衆がショックを受けてパニックになっている最中に「悪法」を通して成立させてしまう政治テクニックです。

9・11テロの後に成立したアメリカの「愛国者法」は有名です。日本でも、3・11地震の後、TPPの話しが出てきています。

国民が極度に不安になりパニックになっている時こそ、普段では言えないこと、出来ないことを通してしまうことがやりやすい。これを政治に利用した手法が、最近、世界各国で目立っています。これが「ショックドクトリン」。

「ショックドクトリン」のことは提未果さんjの「政府は必ず嘘を付く」の中で、いくつかの事例とともに詳しく紹介されています。


 

そういうわけでして、現代のマーケティングを知ることは、ビジネスにも活用できるメリットもあれば、マスコミや政府に騙されない予防策にもなります。

マーケティングは「経済活動の要」ですので、この手口を知っておくことは決してムダではないんですね。

マーケティングは、新興宗教でも利用されています。といいますか、「恐怖」と「救済」の手法は、新興宗教を成立させている「構造」にすらなっています。
 

恐怖と救済、不安と欲望は、常にセットで使い、マッチポンプをしてでも使います。

火(不安)が無ければ、なんとか火(不安)を起こして、水(救済)をかけて鎮火させる。これが、「モノを売り、サービスを利用してもらう」極意であって、この構造を利用しながらオプションとして、いろんな味付けをしていきます。

たとえば、綺麗なお姉さんを採用して販売員にしたり。お洒落な装いをしてみたり。しかし、幾ら演出がよくても、マーケティングの要ができていないと、頑張ってもあまり販促にはつながりません。

で、マーケティングのお勧め本といえば、やはりこちらですね。

「影響力の武器」。
これ一冊読めばマーケティングの真髄の部分が分かります。

騙されないためにも、こうしたマーケティングのことは知っておくと、何かと役に立ちます。

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