変性意識でみる幻覚~妄想・幻覚は知性・理性を低下させる

変性意識でみる幻

変性意識下で見るものは、夢と同じです。
臨場感があります。

実はこの臨場感を「リアル」と勘違いしているのですね。本当は、妄想であり空想の産物です。
幻覚です。

このことは、こちらの記事でも書きました。
A10神経を利用した洗脳・誘導テクニック
瞑想中のビジョンは妄想だが会話もできる変性意識
スピリチュアルの危険性~変性意識と魔境と偏差

宗教の教祖には幻覚を見て立宗する者もいる

興味深いことに、鎌倉時代などから出ている教祖の中に、この幻覚をリアルと勘違いして一宗を立てている人がいます。

瞑想中に「仏を見た!」「我は観音様よりお告げをいただいた!」といった具合です。

ですが、こうしたことは明治以降の近代でも起きています。神や仏からの「お告げ」や「神がかり」というものです。

お告げ・神がかりには妄想・幻覚もある

神や仏からの「お告げ」や「神がかり」の中には、変性意識になって妄想や幻覚をリアルとして勘違いしているケースもあります。

あるいは、変性意識の世界である「アストラル界」にいる生命体が、働きかけてきたり、話しかけてくることで、あたかも高貴な神霊にまみえたかのような錯覚をするケースですね。

また、いろいろな原因によって、アンバランスな状態になって、妄想・幻覚を見てしまうケースもあります。

しかしながら、こうした状態が長く続くと、やがて心身に変調をきたしてしまうことも出てきます。

妄想・煩悩は心身に悪影響を及ぼす

こうした事例を知りますと、妄想や幻覚が心身に及ぼす影響が分かってきます。

といいますか、妄想・幻覚は煩悩から生じていますので、必然的に心身に影響を及ぼすようになります。

実際のところ、煩悩と身体とは密接な関係があります。昔から言われています。

たとえば「怒り」。

怒りは身体機能を損ねることが多くなります。
心臓病や脳梗塞などですね。
これらは、怒りが強い人がなりやすい病気でもあったりします。

強い貪欲は、ガンなどの疾患をもたらします。酷い妄想は、脳や心の病気です。

幻覚は思慮分別を低下させる

妄想や幻覚の世界に長期間浸り、この世界が真実と錯誤すると、脳や心そのものにもダメージを与えることが多い様子です。

思慮分別が正常に働かなくなって、知性の働きに不具合が出てくるようになるのだと思います。
そうとしか思えないケースが多いように思います。

しかも、教祖以外の一般人にも、こうしたケースを見ることがあります。

スピリチュアル等に傾倒し過ぎて、精神疾患になるケースは、昔からあります。現代でもあります。

知り合いに精神科医がいますので、この手の話しは結構聞いています。妄想が過ぎることは、危ないのですね。

妄想過ぎる世界に浸ることは危険

お釈迦さまは、「自分でしっかりと確認できなことは鵜呑みにしない」とおっしゃっていますが、この通りでしょう。

「理解できないもの、わけの分からないものには近づかない」ということです。

理性や思慮分別といった判断力を効かせることは大切です。かといって、何でも理屈っぽいのは、これはこれでアンバランスですね。

ですが、妄想過ぎる世界に浸るのは危険ですね。殊に変性意識の状態は、心身に影響が出やすくなりますね。

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