YMOの高橋幸宏さん逝去
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のメンバーでドラマーだった高橋幸宏さんが1/11にお亡くなりになっていたようです。
「YMO」のドラマー高橋幸宏さん 誤嚥性肺炎のため11日に死去(2023年1月15日) – YouTube
脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎でお亡くなりになったとか。享年70才。
若いですね。
まだまだ若い。
今の70才は、昔の50代後半の感覚です。
知り合いの70代の人は、ピンピンしていますからね。肌のツヤもよく、昔の50代後半に見えます。
なので高橋幸宏さんが70才でお亡くなりになったというのは、50代後半で亡くなったような感覚になります。
「Saravah」は高橋幸宏さんの代表作
高橋幸宏さんといえば「YMO」が有名です。
が、私としては、YMO結成直後に出したソロアルバム「Saravah!(サラヴァ!)」ですね。
「Saravah!(サラヴァ!)」は、極上なポップス。
フランス音楽風の作りをしているんですが、うまいぐあいに和製化してあって、大変心地の良い良質な和製ポップスです。
公式動画がありませんので、紹介できないのが残念ですが、YouTubeで検索してみてください^^;
ちなみにアレンジが坂本龍一さん。
坂本龍一さんのアレンジによって、このアルバムは極上の音楽に仕上がっています。
「NEUROMANTIC」の「Drip Dry Eyes」
また1981年にリリースした「NEUROMANTIC」の「Drip Dry Eyes」も印象に残る曲です。
高橋幸宏- Drip Dry Eyes (Official Music Video)
引用元:ALFA MUSIC YouTube Channel
ちょっと憂鬱な曲なんですけどね^^;
当時は、サウンド面が斬新でした。
METAFIVEの高橋幸宏
で、高橋幸宏さんが亡くなる直前まで参加していたのが「METAFIVE」。
小山田圭吾さんも参加しているユニット。
で、こちらも恰好いいですね。
Luv U Tokio
ファンなら聞き覚えのあるSEが随所に使われています^^;
高橋幸宏さんといえばやっぱりYMO
で、高橋ヒユキロさんといえば、やはりYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)ですね。黄色魔術楽団。
中でも大ヒット曲で、国民唱歌にもなった「Rydeen(ライディーン)」。
Yellow Magic Orchestra ? “Rydeen“ (Official Music Video)
引用元:ALFA MUSIC YouTube Channel
これを作曲したのが、高橋ユキヒロさんです。
おそらくほぼ全ての人が、どこかで聞いたことがある音楽です。誰でも知っている^^;
テクノポップの金字塔にもなる名曲です。
元々、高橋幸宏さんが居酒屋で鳴らした鼻歌を、坂本龍一さんが割り箸の袋に採譜したのが始まりだったといいます。
名曲のウラに、さりげない日常の一コマがあるわけでして、鼻歌がきっかけだったといいます。
で、実はこの曲、超絶すごい構成になっているんですね。その解説は後述します。
謎めく怪しい「イエロー・マジック・オーケストラ」に惹かれる
ちなみにYMOといえば思い出が深く、ちょうど私が中学の時代に大流行したものです。で、ワタクシもスッカリ魅了させられてしまったものでした^^;
そもそも「イエロー・マジック」という言葉は、怪しくも呪術使いかのような響きを感じたんですね。
「黄色い魔術」ですもん^^;
怪しげな笛を吹く謎のインド人、怪しげな人形を使って呪い殺すブゥードゥ、そういうのとはまた違った「黄色い魔術」を使う怪しいニホンジン?。
で、それが「オーケストラ(楽団)」と銘打っていましたので、バンド名で「なんじゃこりゃ!」と目がテンになった思い出があります^^;
いえ、ホント。
YMOの音楽を聴く前にバンド名から入ったのですが、その謎めく怪しいバンド名が気になったしまったものでした。
YMOに衝撃を受ける
YMOは学校で話題になっていましたので、「どういうもんだろうか?」と思って聞いたところ、なんとそれは聞いたこともない摩訶不思議なシンセサイザーの音が奏でる音楽。
そのサウンドに衝撃を受けて、スッカリ魅了されてしまったものでした。
YMOの音楽って、機械的なサウンドなんですが、妙に心地よく、麻薬のような強烈な吸引力があって引き込まれてしまったものです。
ラジカセの前で釘付け。
ネコにまたたび状態です。
ずーっと後になってから、YMOサウンドの麻薬のような秘密がわかったわけですが、当時は、強烈に惹きつけられて毎日、聞いていたものでした^^ゞ
ちなみにYMOの異様な中毒性は、トリップ感だったりします。
YMOの大ヒット曲「Rydeen」の作曲が高橋幸宏
で、YMOの看板にもなっているのが「Rydeen」。
Yellow Magic Orchestra「Rydeen」
1980年代に大ヒットした曲ですが、これを作曲したのが高橋幸宏さん。上記でも書いた通りですね。
アニメの「勇者ラィディーン」から付けた曲名であるとか。
ラィディーンはメチャクチャ凝った作りをしている
で、「Rydeen」は、実はメチャクチャ凝った作りになっているんですね。
「Rydeen」は「Aメロ-Bメロ-サビ」という構成になっていますが、たとえばBメロのコードはメチャクチャ凝っています。
こちらを聞けばわかりやすいと思います。ジャズのモード理論による、表記が困難なコードが使われていたりします。
コード表記をすれば「B♭9/G」-「F69/A」といった進行になりますが、コード表記をパッと見ただけでは意味不明なコードだったりします。
YMOとスピリチュアル
ちなみにYMOは、スピリチュアルとも非常に深い関係があったりします。
そもそもYMOのリーダー細野晴臣さんは、YMO結成の前に、瞑想やカルロス・カスタネダに傾倒していたんですね。ももう夢中。
で、細野さんは、密教のお坊さんに転身するか、ミュージシャンを続けるかで相当悩んだといいます。
細野晴臣はYMOと密教僧侶の選択に悩んでいた~中沢新一「惑星の風景」これからはじまる音楽のために
迷いながらもミュージシャンの道を選ぶことにしてインドへ行ったところ、UFOを目撃して、YMOを結成する決意を固めたといいます。
細野晴臣さんはYMOで「無我」の音楽を表現~YMOは宗教バンド
YMOは、そんなスピリチュアリティなエピソードのあるバンドだったりします^^ゞ
ちなみに細野さんは、著書で阿含宗の桐山靖雄さんのことにも言及していますので、もしかすると、こっち方面に進みたかったのかもしれませんね。いやいや進まなくて大正解でしたヨ^^;
まさに「黄色魔術楽団」なYMO
YMOは、コードや構成がメチャクチャ凝っていて、その複雑な音楽作りをしていながら、パっと聞いたときに気持ち良く聞こえるマジックがあったりします。
まさに「黄色い音楽魔術」であるかのような。
そんな高度な音楽作りをしていたのがYMOですが、音楽史に残る金字塔を打ち立てています。
そのYMOのメンバーだった高橋幸宏さん。
ワタクシの人生そのものにも多大な影響を及ぼしています。
感謝の気持ちとともにご冥福をお祈りいたします。