「いまここ」という悟りのアプローチは最強

「いまここ」という悟りのアプローチは最強

「いまここ」は最強です。悟りのアプローチになりますが、生き方としても最強ですね。

「いまここ」は「プレゼンス」ともいいます。やり方はシンプルですね。

今行っていることや、今行っている事実、身体の動き、感覚、身体の内側から感じられる感覚を意識すること(気づくこと)です。

このとき、思考を展開したり、判断したり、色づけしたり、あるいは「やろう」としたり、「何かになろう」とするう意欲は持たずに、ただそのまんま受け入れるようにします。

これが「あるがまま」ですね。
「事実」を、そのまんま受け止める。
「感覚」を、そのまんま体感する。
「肉体の動き有り様」を、そのまんま感じる。
これがプレゼンス(いまここ)の練習であり、
「いまここ」に開けていく有り様です。

この有り様が、人をしあわせに導きますね。なので「最強」だったりします。

いまここから外れ未来志向になると人は不幸になる

最近の心理学では、壮大な目標を持ったり、成功法則・弾き寄せの法則を行うと、むしろ成功から遠ざかり、不遇感を生み出すことを明らかにしています。

未来志向になると人は不幸になるということです。驚くべき事実なんですね。

このことは、こちらの記事で書きましたので、ご興味のある方は、ぜひご覧になってください。⇒大きな目標を立てると不幸になる

将来に対して大きな目標を持ったり、「こうしよう」と強く思い込んだりすることなく「いまここ」。

過去のことに囚われることなく、未来にあれこれと思い悩んだり心配し過ぎることなく、「いまここ」に生きて、日々感謝して生きていくことのほうが、結局、人はしあわせになっていくということですね。

もっとも全く目標を持つことをしないという意味ではありませんからね^^;目標を持ったり、歩む方向は意識しても、日々の有り様は「いまここ」ということですね。まったくの無目的ではないということです。

要はバランスの問題ともいえます。目標や方向性がありながらも、日々においては「いまここ」に生きるということですね。過剰に目標やなりたいことを意識しないとも言えます。

「いまここ」は実践してこそわかること

それと「いまここ」といっても、呪文のように「いまここ」と唱えて行ってもダメですからね^^;また本を読んで理解して会得できるものでもありません。学んで理解したものは、プレゼンスではありません。

原理ややり方は本でわかります。ですが「いまここ」は実践しないとわかりません。実践してナンボのものですね。「いまここ」は思考とは次元が違います。思考を越えたところからわかる性質です。

いまここで嫌な記憶や感情を消す

「いまここ」は最強です。嫌なことがあったりして、頭の中でグルグルが始まったら、強めの「いまここ」にあるようにします。

嫌な感情や記憶そのものを「いまここ」で感じるようにします。言語化したり、分析したり、思考を使ったりしないで、ただ、その感情や感覚を、そのまんま体感します。しばらくそうしていると、不思議なことに嫌な感情が消えていきます。

「いまここ」効果のためには場(受容力)が必要

しかし思考したり、物語が始まってしまうと、うまくできないでしょう。また「いまここ」の場そのものがしっかりしていませんと、うまくできないかもしれません。

「いまここ」の場というのは「受容力」のことです。受容力は、ハートであったり、静かな様であったり、リラックスであったりします。

こうした場(土台)がありませんと、いまここ効果は感じられにくいと思います。これは大事なポイントなんですね。

トラウマやサンカーラは手強い

また、トラウマエネルギー意識が多くあったりすると、嫌な思いは消えにくいでしょう。

あるいはサンカーラという漠然としたエネルギーのような意識の場合は、手強くなることが多くなります。

こういう場合は、そのトラウマなりエネルギー意識が消えていくのをじっと辛抱することになります。

結構、時間がかかることもあります。数週間、耐え続けることも出てきます。

なので、代替えの方法として、体を動かしたり、笑ったり、おしゃべりをしたりして、エネルギーの発散を行うのもおすすめになります。また心理分析も効果があります。

これらはハイブリッドな手法(方便)なんですね。

エネルギー意識も、思考の一つの形態になり、これに気づく必要があるのですが、それには繊細でシャープな感性(智慧)が育まれていく必要もあったりもします。

「いまここ」は抑え込むこと・我慢はしない

「いまここ」は、コツをつかんで体感してみないとわかりません。これは「抑え込む」ことはしません。基本的に「我慢」もしません。グっとこらえて辛抱するようなものでもありません。

また、プラス思考のように、別の物語を作って上書きするようなやり方でもありません。

もっとも「あるがまま」に受け止めるときに葛藤が生じることがあります。この場合は「エゴ」が頭を持ち上げるからです。

このときもその葛藤を、そのまま体感します。しかし深いところにあるトラウマやエネルギー意識が共鳴して助長している場合は、なかなか収まりません。ここが試練、辛抱、試される時です。

で、実際問題として、このケースは多くなります。なので振り子のように、行ったり来たりを続けます。結構、厳しい歩みになります。どこかで妥協したり、思考を使ったハイブリッドな方便を併用するのが現実的になります。

しかし、うまくできたならばスッキリします。おかしなエネルギーが残りません。

ただコツが要ります。また辛抱が必要になります。だから六波羅密には「忍辱(にんにく)」があるわけですね。

まとめ

「いまここ」はコツが要りますし、実際に行っていく中でわかってくるものですね。本を読んで知識として「ふむふむ」といった類ではないんですね。

なので実践が大事になります。処世術のように知識レベルのものではありません。どこまでも実践してナンボの世界です。

なので行っていくことが大事ですね。で、行いながら、工夫をして、軌道修正していくことも大事になります。

「いまここ」という悟りの生き方は、人をナチュアルに幸せにしますし、おすすめの有り様ですね^^

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