おすすめのマインドフルネス本~山下良道氏「光の中のマインドフルネス」

数あるマインドフルネス本。
マインドフルネスは、アメリカ人のジョン・カバットジンが、
1970年の後半に開発した「ストレス低減」の方法ですね。

が、マインドフルネスのルーツは、テーラワーダ仏教、禅、ヨーガに伝わる
各種の瞑想技法の要諦である「いまここ」になります。

マインドフルネスや気づきの指南本は、海外本に良書があります。
が、日本人が書いた本では、実は、ほとんどないんですね。

てか、ありません^^;
皆無といっていいでしょう。

ほぼすべてが、ジョン・カバットジンにそった書き方をしているか、
わかっているんだか、わかっていない書き方をしています。
 

ところが、昨年(2017年)の10月、一法庵の山下良道氏が出した
「光の中のマインドフルネス」はおすすめです。

これは、おすすめです。
国内で出ているマインドフルネス本の中では、ダントツのおすすめですね。

表現の仕方、マインドフルネスのツボ、大事な点が、
とてもわかりやすく述べられています。
 

山下氏は、師匠の内山興正氏の説明を元に、

 ・第四図・・・悩み惑う世界。多くの人が感じている世界。凡夫の世界。
 ・第五図・・・真理の世界。慈悲、神の愛、禅定の世界。次元を超越した世界。

としています。
テーラワーダの文脈では大胆なことを言われていますが、その通りです。
 

が、もっと簡単に言いますと、

 ・第四図・・・個我の世界
 ・第五図・・・真我の世界

ということですね。
しかし、テーラワーダの文脈で「真我」と言いますと、さすがにバッシングを受けます。
それで「第五図」という、ぼかした言い方をされているのではないかと思います^^;

テーラワーダは、教理がガチに凝り固まっていますので、
この世界で新しい表現を打ち出すのは、かなり大変だと思います。

が、この第四図(世界)と、第五図(世界)は、わかりやすい区分です。
著書には書いてありませんが、この概念で整理すると、きれいに整理ができます。

ザックリとした一覧で、大雑把になりますが、
それでも、「真我」と「個我」との違いをカテゴライズすることができます。

 

で、そうして、第四図(個我の世界)から、第五図(真我の世界)に
ジャンプすることを、

 ・ピッチャー交代
 ・次元が変わる

といった言い方をされていますね。
で、ジャンプ(ピッチャー交代)するためには、

 ・マインドフルネス(呼吸を見て禅定に至る)
 ・慈悲

という方法を取られています。
つまり、

 ・ビーイング(禅定)
 ・ハート(ハート)

によるアプローチですね。
 

山下氏の方法は、ハートを足場にして、ビーイングに至る方法になります。
一般的には、プレゼンスから入ります。

が、ハート(慈悲)から入って、ビーイング(禅定)に至る方法が、
山下氏の方法です。

ハート(慈悲)から入ることで、虚無や枯れ木のようなってしまう
間違った禅定(ミッチャー・サマタ)へ進むリスクがありません。
瞑想の進め方として優れていますね。

おそらく、この方法は、山下氏の個性なり、性格、気質に合ったやり方でも
あると思います。
このプローチをもって「全て」とは言えないでしょう。
もし、これが「全て」と言うなら、さすがに、それは独善が過ぎます。
 

しかし、「ピッチャー交代」という表現はツボりました^^;
わかりやすい。
最近、私も使わせていただいています。

あと、この書は、目を見張るところが多いですね。
たとえば「魔境」への考察は優れていると思います。

古来より、「光を見る」などは「魔境」とされています。
が、それは「光」の使い方、向き合い方を知らなかったに過ぎないとしています。

光への無知故に、光に魅了され溺れてしまう人も多かったが故に、
瞑想中に光を見ることは「魔境」として、
簡単にスルーされてしまうようになったというものです。

卓見ですね。

マインドフルネスの界隈では、禅定は不要であるとか危険であると言ったり、
瞑想独自の意識モードを否定する向きもあります。
これを専門家が堂々と言っていますので、実は問題があり、弊害もあります。

が、山下氏のように「そうではない」と言い切ってくださる方が
出てくるのはありがたいことですね。
 

で、身体の動き、感覚、心の自己観察、内観などを続けていきますと、
ある所で、ガラリと景色が変わります。
これは、まさに「次元が変わった」感覚とともに、広がりのある安らぎがあり、
しかも、鮮やかに物事が見える感覚です。

この意識モードこそが、マインドフルネスによって開けてくる「気づき」です。
スピリチュアルでは「プレゼンス」と呼ばれている状態です。

意図しながら、自分から、「気づこう」とはしない、「気づきの状態」ですね。
 

で、この領域には、慈悲、やすらぎ、高揚のほかに、
善、徳といったエネルギーもあります。

エネルギーは一つなのですが、どこにウェイトを置くかによって、
また、感じ方、文化習慣によって、言語化も違ってきますね。

同じリンゴでも、切り方によって切り口が変わるのと同じです。
 

で、そもそも、こうした世界(意識)があることを理解することが必要です。
理解なくして、おそらく進んでいくことは難しいと思います。

理解がありませんと、「自己観察してね」と言っても、
ズレて理解したり、見当違いなことをしてしまうでしょう。

なので、まずは理解も大切。
いや、まず理解が必要ですね。

「この世界(個我の世界)」と、「光の世界(真我の世界)」との違い。
第四図の世界と、第五図の世界との違い。
これを観念であっても、理解することも必要でしょう。

そうして、実習を繰り返しながら、より理解を深め、腑に落とし、
「思いの手放し」という領域へ深めていくことが大事ですね。

マインドフルネスによって開かれてくる世界(意識)を、
特に「ビーイング(禅定)」から理解するには、
この山下氏んの著書はおすすめできます。


 

ちなみに、先述の通りで、海外にはおすすめ本がいくつかあります。
まずは、エックハルト・トールですね。
こちらは、平易に書かれています。
入門書としてもダントツのおすすめです。


 

エックハルト・トールよりも、もっと平易でシンプルで、
なおかつ、ハート系の説明なら、レナード・ジェイコブソンです。
こちらも、おすすめです。


 

あと、隠れた名著じゃないかと思っているのが、
ジム・ドリーヴァー。


 

で、元祖・マインドフルネスのジョン・カバットジン。
一般的には「マインドフルネスストレス低減法」が有名であり、定番なのですが、
こちらの「生命力がよみがえる瞑想健康法」が良いのではないかと思います。


 

一瞥体験、瞑想体験がすでにあって、究極を目指したい方向け。
シンプルなレクチャーで、より深い領域と、覚醒へのヒントとなる
故・フーマンのアドバイス。

ちなみに、フーマンは、呼吸を見て禅定に至る方法を推奨していません。
「それ」にくつろぐことで、自然に禅定、サマディーに至ることを述べています。
フーマンの言う通りではないかと思います。

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