東京ラブストーリーがTVerで放送中~日向敏文「Tenderly~Rica’s Theme」がやっぱりイイ

東京ラブストーリーがTVerで放送中

なんと、日本のバブル時代に放送されていたフジテレビドラマ「東京ラブストーリー」が、今TVerで放送しています。

⇒TVer「東京ラブストーリー」

たまたま見つけましてね。

「東京ラブストーリー」は、確か1991年だったでしょうかね?

バブル経済真っ盛りの頃のドラマです。
「トレンディードラマ」って言っていましたね。

カンチこと織田裕二と、リカ役の鈴木保奈美の共演が鮮烈だったこともあって、ヒットしたドラマです。

小田和正さんが歌う主題歌「ラブストーリーは突然に」も、当時、カラオケでは定番曲になるくらい、人口に膾炙(かいしゃ)されたヒット曲でした。

が、ワタクシが、このドラマを知ったのは再放送。

リアルタイムで放送していたときは、小田和正さんのテーマ音楽を知っていただけの程度。

なんか話題になっていたんですが、「へー」な程度だったものでした。

日向敏文さんの音楽がバッチリな「東京ラブストーリー」

ところが、カゼをひいて会社を休んだとき、確か1992年だったと思うんですが、夕方、たまたまテレビを付けたとき、「東京ラブストーリー」を再放送していましてね。

「あー、そういえば、こんなドラマやっていたよねー」なんてゆーお気楽気分でながめておったんですが、一発で、見事にハマってしまったという塩梅^^;

いえね、ドラマそのものよりも、音楽、BGMにヤラれたんですね。

ドラマを見ていると、ところどころで、キュンとする響きの音楽が流れるではあーりませんか^^;たとえば、こちら

リカのテーマより Tenderly~Rica’s Theme

リカのテーマより Tenderly~Rica’s Theme/エレクトーン cover
(※「夏美electone」さんという方が演奏しています。YouTubeで検索してみてください)

これこれ^^;

著作権の関係で、オリジナルのは紹介できないんですが、このリリカルな響き。

途中から「ジャジャーン♪」と鳴るんですが、これが印象的で、気持ちをブルンブルンと揺さぶります。

王道コード進行が炸裂していて、非常に叙情的。

気持ちが上下に揺さぶられるんですね。

この気持ちの揺さぶり加減が、不安定でありながらもスリリングな恋愛感情の表現にピッタリなBGMになっています。

情熱的なギター

で、動画のカバー曲ではわかりにくいんですが、ギターが情熱的。

ぜひオリジナルを聞いていただきたいんですが(YouTubeで「Tenderly~Rica’s Theme」と検索)、けたたましいアコギがバックで鳴り響いています。

この様は、どこか遠くで絶叫しているかのようでもあって、激しい恋愛感情を表しているかのようなんですね。

ドラマの展開と、このパッショネートしたギターが見事にマッチしていて、このBGMが流れるとジーンとなって、ドラマに釘付けになってしまいます^^;

商業音楽としては最高な作りをしています。

やるな^^;

このバッキングのアコギが、情感をブルンブルンと揺さぶり続けます。

ストリングスが絶妙

あと、途中から入るストリングスの旋律が、非常に絶妙なんですね。

ドミナント進行が感情のアップダウンを表現し、情熱的なアコギがガシガシ鳴り響く中、一途な思いをキープするかのように、オクターブ違い&白玉(全音)のストリングスが、間奏の手前から美しく鳴り続けます。

動と静のコントラスト。
絶妙な味わい。

うーん、いいっすね^^

「ザ☆ストリングス」といっていいほど、引き立て役としてもバッチリな定番のラインです。

で、このストリングスが非常にいいんですね(^o^)

経過音がキャッチーなベースライン

またベースのラインも、メチャよかったりします。

「ジャジャーン♪」の直後に一回だけ、ドゥーン(E)・トゥ(E)トゥ(F)♪といった具合に、「トゥ(E)トゥ(F)」と経過音が入るんですが、これがまたいいんですね。グっと来ます^^

ドゥーン・トゥ・トゥ♪

一回しか入らないんですけどね。一回しか。

印象的なフレーズを一回だけ使う消費者心理効果

しかし一回だけ聞かせると、「あれ?なんだ?」「もう一回聞きたい」と思うようになり、その演奏箇所を記憶で再現しようとします。

で、リスナーは、知らず知らずのうちに、その音楽や関連することにハマっていくという塩梅。

これは、印象的な響きや美味しいフレーズを一回だけ使って、リスナーを音楽の世界に惹きつけ、さらには関連する商品に関心を向けさせるテクニックなんですね。

音楽に惹きつけられると、ドラマや商品にも関心が向くようになりやすい。

そんな心理を利用したのが、このテクニックです。

商業音楽ではときどき使われます。

ちなみに映像や言葉でも同じです。印象的な映像や言葉を一回だけ使う。これによって強烈なインパクトを与えて、無意識のうちに惹きつけます。

同じ仕組み・原理に基づいています。

商業音楽として秀逸な作り

で、「東京ラブストーリー」では、さりげなくベースのフレーズに、このテクニックが使われていましてね。

ま、「ジャジャーン♪」もそうですけどね。

商業音楽としては非常に秀逸な作りになっています。

実際、ワタクシも、この音楽に惹きつけられて、「東京ラブストーリー」のドラマそのものにハマってしまいましたからね^^;

してヤラれたり(笑)

消費者心理学の勝利。
イギリスのタビストック研究所の洗脳研究の成果^^;
今はワクチンで怪しげなことを推進中ですが。

ドラマの挿入BGMとしても最高傑作

そういうのがありますが、あと「Tenderly~Rica’s Theme」は、Sus4が使われていたりして、気持ちを揺さぶらせる王道の作りになっています。

またピョンピョン跳びはねるかのような可愛らしいチャイム系の音色でメロを奏でることで、情熱的で一途っぽさを出しているバックサウンドと、これまた見事にコントラストを浮き彫りにして、非常に印象深い作りに仕立てています。

さらに、自己主張しないで裏方に徹するライトなスネアドラムの音にしてあったりして、とにもかくにも「Tenderly~Rica’s Theme」は、商業音楽として、最初から非常に戦略的に作られた音楽っぽいんですね。

でも、これらすべてがドツボでして、いいんですね(^o^)

End Title

あとこちらもドラマでは頻繁に流れていました。

End Title – 東京ラブストーリー/Piano Cover

こちらも著作権の関係で、オリジナルのは紹介できませんので、YouTubeで検索してみてください^^;

で、このリリカルな響き。

静かなんですが、こちらもドミナント進行を多用していますので、叙情的な作りになっています。

気持ちが揺さぶられる。

静かながらも揺り動かす作りになっています。

しかしこの手の曲は、一歩間違えれば「四谷怪談」よろしく、怨念の世界になってしまいます^^;

調が大切デス☆

そんな「End Title」。

こちらもドラマでは頻繁に流れていたBGMです。

音楽は日向敏文さん

という塩梅で、「東京ラブストーリー」の音楽はメチャいいんですね。

ちなみに「東京ラブストーリー」の音楽は、日向敏文(ひなた-としふみ)さんです。

アメリカのバークリー音楽大学を卒業。

生粋の現代音楽&ジャズ畑、商業音楽の方ですね。

東京ラブストーリーが、商業音楽としても秀逸なのは、日向さんの経歴にもありますね。

が、ワタクシは、前から日向敏文さんを知っていて、大ファンだったもんです。

「サラの犯罪」「夏の猫」など、異次元的かつ幻想的なサウンドを醸し出していて、そんな「日向ワールド」にすんごく魅了されていたもんです。

で、「東京ラブストーリー」のドラマのバックで流れる音楽を聞いていると、「あれ~日向さんぽいなあ」なんて思っていたんですが、最後のクレジットに、日向敏文さんの名前が^^

わお!やっぱり(^o^)

「東京ラブストーリー」のドラマは、日向敏文さんの音楽があってこそデス☆

バブルの時代の音楽は元気

日向敏文さんの音楽はいいんですね。
ええ。

アンビエント・ミュージックの走りですね。

が、当時は「アンアビエント・ミュージック」という言葉は無かったものです。なんか「ノンジャンル」的な扱いだったような。

当時は、「Windham Hill(ウィンダムヒル)」が流行っていましてね。

「Windham Hill」の作品も紹介したいんですが、著作権の関係がありますのでね^^;

ドビュッシーのような印象派的な作品が目白押しなんですね。

あとこの頃は、村松健さんや西村由紀江さんもデビューした時期だったような。

当時は、経済はバブリーでしたが、音楽も豊潤でツヤツヤしたものが多かった記憶があります。

印象派的な音楽や、さわやかでありながら奥行きのある音楽など、総じて元気ある音楽が多く、この頃は音楽的には実りある時期だったのではないかと。

日向敏文さんの音楽は幻想かつ異次元的

そんな中、日向敏文さんの音楽は異次元的。アストラル界的。

たとえばこちら。

日向敏文 – 光と水 (Official Music Video)

※引用元:ALFA MUSIC YouTube Channel

おー-。
この圧倒的な幻想感。
異次元感。

どこか他の惑星っぽくも聞こえるんですね^^

不思議な音の響き。

ちなみに、この不思議な響きを生み出しているのは、コード進行ローランド・シンセサイザー「D-50」があってこそです。

この二つがそろってこそ、「日向ワールド」が生み出されていたという塩梅ですね。

ローランド「D-50」の破壊力

特にローランド「D-50」は当時は画期的。
高品位のサンプリング音源をひっさげて、超絶異次元サウンドをバシバシ出していましたからね。

もう弾いているだけで、トリップ・トリップ^^

ROLAND D-50 Demo&Review

※引用元:musictrackjp

この動画のレビューは氏家さんがしていますが、氏家さんも当時、度肝を抜いたと言っていますね。

ええ、ワタクシも超絶驚いたもんでした。

この頃、ヤマハのDX-7が、世間を席巻していたんですが、D-50の登場で勢力図が一気に変わりましてね。

ワタクシはローランドの音が好みだったんですが、「D-50」の登場にはホントぶっ飛んだものでした。

このD-50の音源をフル活用していたのが、日向敏文さんということです。

ちなみにワタクシは、D-50の後に出た「D-70」を愛用していました。

日向敏文さんあっての「東京ラブストーリー」

日向さんの音楽は、異国情緒感タップリ&異次元的なんですね。

で、ドミナント進行を多用していますので、はかなさやら、無常な響きであって、グっと来るものがあったりします。

そんな日向敏文さんの音楽に魅了されていたんですが、それが「東京ラブストーリー」の音楽にバシバシ使われていたので、目がテンになるといいますか、釘付けになってしまったものです^^;

最初は、音楽に惹きつけられて「東京ラブストーリー」を見るようになったんですが、音楽とシーンが実に見事に一致していて、次第にドラマそのものに引き込まれていったという塩梅。

すっかり「東京ラブストーリー」の世界に引き込まれてしまったものです。

が、後にも先にも、ドラマにこんなにハマったのは「東京ラブストーリー」だけですね。

中学二年生の頃に見たアニメの「未来少年コナン」や「ルパン三世・カリオストロの城」以来のハマりっぷりだったかもしれません。

日向敏文さんの音楽がいかに素晴らしいか

ちなみにワタクシは、ドラマは見ないし、小説も読みません。

小説は、昔読んだヘンリーハガード「洞窟の女王」や、探偵推理モノ、宮部みゆきさんの作品くらい。

すべて20代で終わっています^^;

ドラマや小説には、まったくといっていいほど興味のないワタクシが、おもいっきりハマったのが「東京ラブストーリー」なんですね。

で、そんなに夢中になってしまった一番大きな要因こそ、日向敏文さんの音楽だったりします。

おそらく日向さんの音楽が無ければ、ここまでハマらなかったと思います^^

ドラマを見ない、ハマらない私がハマったわけですので、「東京ラブストーリー」は、日向敏文さんの音楽が引き立てたといっていいでしょうね。

「本当の主役」は、日向敏文さんの音楽です。

日向敏文さんのCDは廃盤&入手不可

ちなみに、日向敏文さんのCDは、ほぼすべてが廃盤。

しかも中古でも入手できないモノが多くなっています。

今では超絶レアなCD。
でもあっしは、ほぼすべて持ってマス^^

ということで、今TVerで「東京ラブストーリー」が放映されているということで、1991年のトレンディードラマと、日向敏文さんを思い出したという話しでやんす。

それにしても今宵はおもいっきり語った^^;

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