門前町とともに発達した日本の商圏・経済

先週、耳鼻咽喉科へ行った。
数日前に、アジの骨がノドにひっかかってしまい、その後、ノドの調子が悪かったからです。

今の時代、本当便利です。
ちょっと健康上で違和感がれば、ドクターに相談。
ありがたいことに、市内には、うなるほど開業医が多いです。
ここくらい開業医の多い所は少ないかもしれません。

参道&門前町さんぽ

今日行った耳鼻咽喉科で待っている間、
待合室にこんな本があった。

「参道&門前町さんぽ」
という、町の情報誌ですね。

一種のファッション誌です。
まあ、町中を紹介するような。

門前町が特集になっていたので、これに興味がいきました。

で、読んでいきますと、この本が実によくできています。
「簡にして要を得る」とは、まさにこのことをいうのでしょう。

とても見やすく、分かりやすい。
浅草寺、成田山、川崎大師など、関東一円の有名なお寺と、門前町の紹介。

ふむふむ、とうなずきながら、病院の待合室でよみふけっていました。

門前町が形成されていくプロセス

しかし、関東の門前町の様子た歴史を知るにつれて、
「日本の門前町は素晴らしい」
と思うように。

門前町とは、寺社を中心とした一種の「宗教都市」です。
宗教都市といえば、なにやら怪しいイメージを持たれるのが現代です。

しかし宗教都市といっても、カルト的であったり、宗教活動に熱心という意味ではありません。

そもそもお寺や神社が造られ、そこに参詣する人が多くなるにしたがって、やがて出店ができるようになります。

まあ、参拝者を客と見込んで、お店が出てくるわけですね。

こうした素朴な形態は、元旦等の「出店」です。

元旦や秋祭りの出店は、一時的です。
しかしこれが定常化していくと、「お店をずっと構える」ということになります。

実際、日本の経済史でも、最初は「月市」「廿日市」といった具合に、1ケ月のうちに、定期的に数回、出店が出たりしていました。

これが次第に定常化し、「いっそうのこと店を構えてしまえ」ということで、店舗兼住宅のお店が造られます。

これが多くなって「門前町」の完成ですね。

日本の経済は、門前町を中心にして発達してきた歴史もあります。

しかし、門前町の中心は「お寺・神社」。
信仰が経済の要にあったのです。

信仰といっても素朴なものです。

「神さま、仏さま、ああ、ありがたや」
「お天道さま、ありがとう」
「みんな互いに助け合って、ええことじゃ」

こんな素朴な信仰であり、倫理であり、共生の考えです。
こうしたことが素朴だといってあなどれません。

むしろ、素朴であるからこそ、心にも深く入り込み、これが血となり肉ともなってきます。

日本の門前町を知ると、日本人が信仰を中心にして
生活そのものを発達させてきたことも分かります。

日本人のようにきめ細やかで、物事の深いところまで考慮する
優れた考え方が、これからの主流になっていくと、確信もしています。

門前町のタウン雑誌を読んで、こんなことを思いました。