MMT(現代貨幣理論)を学ぶおすすめの本【三橋貴明、中野剛志、ランダルレイ】

MMT(現代貨幣理論)を学ぶおすすめの本

コロナにより企業や個人への補償や給付が必要なご時世ですので、国債発行して日本を救済するといった話題が多くなっています。

が、国債を発行して国民と企業を救うことができます。で、国債金利も上昇することなく、またハイパーインフレになることもなく、また後で増税して税金で補う必要もありません。

この話しのバックボーンにあるのがMMT(現代貨幣理論)なんですね。

で、MMT(現代貨幣理論)の理解のためには、次の著書がオススメです。

ランダル・レイ

◆MMT現代貨幣理論入門/L・ランダル・レイ

いわずとしれたMMTのバイブルです。
提唱者のお一人であるランダル・レイの翻訳本。

翻訳者も、日本で正しくMMTを理解している中野剛志氏。安心して読むことができ、学ぶことができます。MMTのバイブルですね。

中野剛志

全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】/中野剛志
http://amazon.co.jp/dp/4584139067

中野剛志さんのMMT本。
こちらは社会科学を交えながらMMTをシンプルに説明しています。初めてMMTに触れる方にはオススメですね。わかりやすい。

日本には、MMTを誤解している人いますので、きちんとMMTを理解している中野剛志さんのMMT本から入るのはおすすめです。

中野剛志さんご自身がMMTを正しく理解しています。本書で誤りなく正しい理解ができるようになると思います。

三橋貴明

知識ゼロからわかるMMT入門[現代貨幣理論]/三橋貴明
https://38news.jp/38MMT/MT_TV/

こちらは三橋貴明さんの著書。
三橋貴明さんも、日本では正しくMMTを理解している数少ない一人でしょう。

三橋さんは、MMTとは別に、自力で正しい財政政策などを知り、MMTと同じことを提唱していたという天才肌の方です。

この書は、そんな三橋さんによるMMTの解説本です。多少、経済の知識が必要ですが、MMTを正しく理解できます。じっくりと読んでいけばわかると思います。

で、本書は、

  • お金の真実(お金は価値あるモノではなく、貸し借りの記録・データ)
  • お金の歴史(紀元前2000年前のシュメール文明で誕生)
  • お金には種類がある(貨幣には小切手、銀行預金、日銀当座預金、国債がある)
  • 国債発行の本当の仕組み(国債を発行すると民間の銀行預金というお金が増える)
  • 税金、金利、インフレの本当の話し
  • 従来の経済学の誤り
  • 財務省の誤り
などを解説しています。
まとまり感は今ひとつですがポイントは全て押さえてあります。

MMTは論争になりやすい

MMTは従来の経済学とは違った結論や見解が多いため、論争にもなりやすいところがあります。MMTを誤解しているケースもあるといいます。

税金は政府の財源ではないが役割がある

たとえばこうした批判があります。

MMTでは「税が政府の財源でない」としている。それなら無税国家にできるじゃないか。
ベーシックインカムを導入して、給付金を国民に配れば良い。しかしこれではハイパーインフレになって日本は財政破綻する。

といった批判交じりの誤解です。
こうした批判は極論ですね。

そもそもMMTは税金を否定していません。税金は、格差是正・インフレ抑制・通貨の安定といった役割があり、むしろMMTでは税金を推奨しています。

MMTは紹介しにくい

MMTは、現実の「お金」について説明しているのですが、先ほどの税金を取っても誤解やらが多く、あるいは制限なく国債を発行できるとか、極端に誤解するなど、反対のために曲解しているケースもあります。

論争にもなりやすいため、率直なところ紹介しにくいところもあります。

それと貨幣観の転換が必要ですので、経済のことを知っている方ほどMMTに戸惑うといいます。

充分な理解がされないこともあって、MMTは「異端・珍説・妄想・オカルト」とみなされることもあります。

けれどもお金と国債の「事実」を言っているだけです。色眼鏡を外してじっくりと読み進めていくと、理解して納得できるようになると思います。

信用貨幣論の理解がMMTのキモ

MMTでは貨幣観がポイントの一つになります。
商品貨幣論から信用貨幣論への転換。

貨幣観の転換は、ものすごく大事な理解の点になります。「信用貨幣論」に移行できるかどうか。

◆従来の貨幣観・・・お金は価値あるモノ(商品貨幣論)

◆本当の貨幣観念・・・お金は貸し借りの数字・データ(信用貨幣論)

主流派経済学の貨幣観は、まさに商品貨幣論です。これは経済学の祖であるアダム・スムスが定義しています。
お金は取引の交換手段であり、価値あるモノ(貴金属)とする貨幣観ですね。

で、この貨幣観に基づいて、新古典派経済学といった主流派経済学が構築されてきています。

けれども、この商品貨幣論に基づく従来の経済学が間違っていたわけですね。かなりショッキングです。

商品貨幣論と信用貨幣論

商品貨幣論とは、
・貨幣は金貨銀貨
・お金の量は一定(有限である)
・貨幣はプールされる
・商品貨幣論は間違った貨幣観

信用貨幣論とは、
・貨幣は「貸し借りの記録」(担保があれば発行できる)
・お金の量は一定ではない(無限である)
・貨幣はプールされない
・商品貨幣論は正しい貨幣観(現実の貨幣を説明できる)
⇒MMTの理解には「お金の真実」の理解が欠かせない

MMTの理解では貨幣論の理解がネックになる

MMTの理解でつまずきやすい点は「貨幣観」になると思います。

一番つまずくのは「お金は価値のあるモノ」としてとらえてしまう点でしょう。商品貨幣論からの脱却が難しい。

「お金は価値があるモノ」といった貨幣の受け止め方のクセが残っていると、どうしても所々で???となったり、勘違いしてしまうでしょう。

お金は価値あるモノ、プールされるもの、量は有限(一定)であるとする商品貨幣論からの脱却が、一番のネックになるんじゃないかと思います。

主流派経済学の誤りとは?

結局、従来の経済学では

1.お金を交換手段・モノとしてとらえている(商品貨幣論、ヴェール論)

2.お金には種類があることを踏まえていない(中でも日銀当座預金と銀行預金)

3.国債の本当の発行の仕組みを踏まえていない(これは致命的)

こうした現実を踏まえずに、モデルや理論を作っています。当然の如く現実から解離しています。

予測も分析もできなくなっているのは当たり前です。経済学者が予測や分析をしても当たらないのは、そもそもの前提が間違っているからなんですね。

安倍政権における金融緩和政策が失敗した理由

実際、安倍政権で6年間「異次元的な金融緩和政策」、つまりリフレ政策を行っています。

しかし当初、目標としていたインフレターゲット2%にかすりもしていません。大失敗です。

が、何故、こんなことが起きるかといえば、従来の経済学がお金の現実を踏まえていないからです。至極、当たり前のことだったりします。

安倍政権で行った金融緩和政策とは、要するに市中銀行にある国債を買い取って、お金を供給することです。マネタリーベースを増やすことですね。

しかし供給したのは日銀当座預金です。
で、日銀当座預金は、政府・日銀・市中銀行しか使うことができません。企業が銀行から借り入れを行わない限り、市場に流れることはありません。

で、このデフレで先行きの見えないご時世に、誰が多額の借入金をしますか?ってことでして、異次元的金融緩和政策は、まさに絵に描いた餅だったわけですね。

MMTは経済をあるがままにみる経済の悟り

MMTは「経済をあるがまま」にみる「経済の悟り」というのは、当たらずとも遠からずの言い方ではないかと思います^^

MMTは2019年に、日本に上陸しましたが、これ以前から日本では、たとえば三橋貴明さんがMMTと同じようなことを言っていました。

三橋さんはMMTを知らなかったようですが、数字と事実からMMTと同じ見解に至っていて、10年以上前から財務省が言う「財政破綻」「国の借金問題」は無いと言い続け、デフレ下においては緊縮財政が誤りであることを言い続けてきています。

MMTのキモは何か?

で、MMTのキモは何かといいますと

◆自分の国の通貨でお金(貨幣)を発行しているならば、インフレ率が許す限り、政府は国債を発行することができる

◆政府の赤字は、民間の黒字(財産)

ということになります。
で、国債発行の本当の仕組みがわかっただけでも、何故「国はインフレにならない限り国債を発行できるのか」も理解できると思います。

コロナショック克服には財政出動(新規国債の発行)

コロナショックにより、コロナ恐慌が起きそうな今、財政出動(新規国債の発行)でしか救済することはできません。

政治家が「国の財政出動すべし」と決定すれば、個人も企業も全員救われます。
後になって税金で返す必要もありません。
増税などナンセンス。
増税する必要はありません。

てか、増税して、国の財政支出を返すというのは頓珍漢なことなんですね。

これらのこともMMTによってわかります。
MMTは現代人必須の教養であり知識です。
ぜひぜひ学ぶことをおすすめいたします。

MMTは適切な書籍で学ぶことがおすすめ

MMT本もいろんなのが出てきています。
が、我流に解釈しているMMTもあるといいます。

「お金を価値あるモノ」とみなすと、たとえば市中銀行がお金を生み出す「信用創造」が「おかしい」と思ったりします。

勘違いしたままMTTを理解すると、「FRBといった中央銀行の存在そのものがいかがわしい」「ロスチャイルドやロックフェラーの陰謀だ」といった隠謀論になっていく心配があります。

実際のところ、中央銀行が国営であろうと民間であろうと特に問題はありません。こうした理解もMMTを通してわかるようになると思います。

その点、最初に紹介した3冊は王道ですので、おすすめできます。なんでもそうですが亜流ではなく、王道を学ぶのが大切ですね。

ちなみにMMTと従来の経済学との関係は、仏教でいえば、原始仏教・テーラワーダ仏教と、インドの大乗仏教でもない日本のガラパゴス仏教との関係にも似ているなあと思います。

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