台風19号は伊豆半島に上陸~進路予想、大きさは?

台風19号は伊豆半島に上陸

台風19号。「ハギビス」。「大型で非常に強い勢力の台風19号」といわれています。

その大型台風19号は、12日の午後6時半に、伊豆半島に上陸であるとか。台風19号は午後6時ごろ伊豆半島に上陸の可能性 気象庁

しかし東京では避難勧告が出されています。東京都内でも避難勧告 台風19号(毎日新聞)

実質、東京もリスクがありますね。ただ、テレビでは、煽り調子なのが気になりましょうか。怖い、怖いと言われているようで、かえって萎えてしまいそうな。

台風19号の進路予想

今回の台風は気になります。昨年の台風25号(コンレイ)では、私も停電などの被害を受けましたので、どうしても気になってしまいます。

しかも「大型台風」。台風19号(ハギビス)は言うまでもなく話題になっています。

台風19号の進路予想としては、
◆気象庁
◆米軍JTWC
◆ヨーロッパ中期予報センター
の3つがあります。これら3つの情報を比較すると、素人でもおおよその進路の予測ができます。

中でも情報の精度としては「米軍JTWC」に定評があります。で、「米軍JTWC」のデータを元にしますと、こういった進路が予測されています。

あとウィンディというのもあります。Windyウィンディは「ヨーロッパ中期予報センター」のデータを元にして作られた動画(アニメ)です。

これら3つの情報を元にすると、今日12日(土)夕方から夜にかけて静岡県東部(伊豆)か関東に上陸する予想となります。ニュースで報道されている通りですね。

ちなみに「Yahoo!天気・災害」の台風情報は、
・進路情報
・警戒が必要な時間帯
・避難情報
・土砂災害情報
・河川洪水情報
・竜巻注意情報
・緊急・被害状況

などがまとまって見やすいですね。「Yahoo!天気・災害」もチェックするとよいかと思います。台風情報 日本付近の進路予想 – Yahoo!天気・災害

台風19号(ハギビス)の大きさ

それで台風19号(ハギビス)の大きさなのですが、これもネットに多くありますね。
◆大型で非常に強い台風19号 紀伊半島や伊豆諸島が暴風域に – ウェザーニュース

中心気圧・・・935 hPa
最大風速・・・45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速・・・65 m/s
暴風域・・・650km

という巨大さ。ほぼ日本が暴風域に包まれる巨大さです。

被害の大きかった過去の台風との比較

それで今回の台風19号は、被害の大きかった過去の台風と比較されるニュースも目にします。
台風19号 狩野川台風に匹敵 予想雨量800ミリ超(日直予報士 2019年10月11日)
台風19号 4600人死亡の「伊勢湾台風」との類似点
【台風19号】直撃なら死者8000人、被害総額115兆円の予測も 東京23区は3割浸水

そこで、過去、被害が大きかった台風と比較してみました。

室戸台風
1934年(昭和9年)9月15日 – 23日
最低気圧・・・911.6 hPa (上陸時)
最大風速・・・60 m/s
死傷者数・・・死者2,702人/不明334人/負傷者14,994人

狩野川台風
1958年9月21日3:00~9月27日9:00
最低気圧・・・877hPa
最大風速・・・75m/s
死傷者数・・・死者・行方不明者1,269名

伊勢湾台風
1959年9月21日 21:00~9月27日 21:00
最低気圧・・・895 hPa
最大風速・・・75 m/s
死傷者数・・・死者 4,697名/行方不明者 401名/負傷者 38,921名

令和元年台風19号(ハギビス)
中心気圧・・・935 hPa
最大風速・・・45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速・・・65 m/s
暴風域・・・650km

ということでして、過去、被害が大きかった室戸台風、伊勢湾台風、狩野川台風に比べますと、中心気圧や最大風速を見る限り、大丈夫かなあという感じはしましょうか。ただ油断はできませんね。

台風の進路に対して右側と左側では強弱が異なる

ちなみに台風は、その進路に対して
・右側・・・強くなる(強風、豪雨)
・左側・・・弱くなる(風弱い、雨少ない)
という性質(法則)があります。

このことをもっとわかりやすく言いますと、台風の進路に対して、

・東側・南側・・・暴風域(強風、豪雨)
・西側・北側・・・そんな強くならない(風弱い、雨少ない)

といった現象があります。
右側は要注意!?台風に伴う雨と風の特徴 – ウェザーニュース

ですので台風が接近にしても、「おらの所は全然大丈夫だったがや」という地域も出てくるわけですね。

台風19号は大阪から仙台までがすっぽり覆われる直径650kmが暴風域

ところが今回の台風19号は、この法則が当てはまらないかもしれません。

というのも、台風19号は大きさが巨大だからです。そもそも直径650kmの圏内が暴風域です。650㎞は大阪から仙台までの距離です。通常、適用される台風の法則以前の問題かもしれません。

ちなみに

暴風域・・・平均風速25m/s以上の領域
強風域・・・平均風速15m/s以上の領域

をいいますね。

また暴風域の風速25m/sとは、どれくらいかといいますと、こちらの動画がわかりやすいですね。

風速25m

で、風速25m/s以上となる範囲が650㎞。なおかつ最大風速が65m/s。降水量も多い。

こうした台風だからでしょうか、気象庁も異例の会見を開いています。しかも二度も。台風19号 気象庁異例の2度目会見「不要な外出避けて」 – 毎日新聞

気になります。

風速65mとはどれくらい?窓ガラスが割れる規模

ちなみに風速65mというのはどれくらいなのでしょうか。

もう、ガラス窓が割れてしまうレベルですね。

養生テープで窓ガラス飛散対策

風速65mでは、窓ガラスが割れてしまいます。これは養生テープで、しっかりと対策する必要がありますね。

テープの貼り方はこちらにあります。窓ガラスが割れても、飛散させないのが狙いですね。 「窓ガラスに養生テープ」の台風対策は効果ある? 正しい方法をYKK APに聞いた

もし養生テープが無ければ、ガムテープですね。ガムテープでも窓割れ対策はできます。

台風19号は台風15号の3.5倍

今回の台風19号は、1958年の狩野川台風に匹敵する巨大な台風であるといいます。

実際のところは、先述の通りでして、狩野川台風のほうがもっと強かったようです。

しかし文字説明されても、今ひとつピンと来ません。が、こちらを見れば、どれだけ巨大なのかがわかります。
ウェザーニュース

大きさからいえば、かなり大きいですね。この前、千葉に被害をもたらした台風15号の約3.5倍の大きさです。

ただ注意しないといけないのは、台風15号は非常にコンパクだったということですね。暴風域の直径は160km。これでコンパクトなんですね。

しかしながら台風15号ですら、千葉県に大被害をもたらし、
・停電・・・64万1000軒
・電柱倒壊・・・2000本
という大変な被害をもたらしています。

台風19号は、これを遙かに上回る巨大な台風です。暴風域の直径は650km。

台風19号の被害予測は?

ディストピアみたいな情報になりますが、今回の台風により被害予測も既に出ています。
風速60メートルの世界とは?過去には240万戸停電も:朝日新聞デジタル
【台風19号】直撃なら死者8000人、被害総額115兆円の予測も 東京23区は3割浸水

今回は東京都を中心に関東への被害が予想されています。

・直撃の場合・・・死者8000人
・被害総額・・・115兆円
・浸水・・・東京23区は3割浸水

ただし1934年に死者・行方不明者約3000人を出した室戸台風を想定しているといいますね。あくまで予想です。

しかしながら関東地方は経験したことがない大雨。排水が追いつかず市街地の建物が浸水。火山灰の土地、斜面、盛り土のある宅地も危険が

昨年2018年の9月末に発生した台風21号(チェービー)では、関西圏を中心に240万戸が停電しています。

一応、この辺りのことは踏まえておいて、台風19号の進路を見てまいる必要もあるかと思います。

停電情報

ちなみに東京電力や中部電力でも、停電情報を発信しています。

TEPCO : 停電情報
中部電力|停電情報

東京電力管轄でも、すでに約11700軒が停電となっています。中部電力管轄でも、1230戸が停電す。

台風19号対策でスーパーの商品が売り切れ

東京都では、既に対策を講じている方々も多いですね。そういう様子は、ニュースを見ていてもわかります。

スーパーではカップ麺、水などの食料品も売り切れ状態です。ごもっともです。

嵐が近付くと売れる「台風コロッケ」約3時間で280個売れた店も
台風19号接近~スーパーの棚から商品が消える

台風対策のためには国土強靱化が必要~今こそMMT(現代貨幣理論)の導入

台風もそうですが、防災・減災のためには国土強靱化(こくどきょうじんか)が欠かせません。

国土強靱化は、国でも進めていく方針のようです。 国土強靱化 – 内閣官房

この前、千葉県でも大被害をもたらした台風15号もそうですが、昨年の台風21号(チェービー)や台風25号(コンレイ)でも電柱が倒壊するなどの被害が多発しています。

台風の風による家屋損壊の被害や洪水、浸水のみならず、停電という災難が立て続けに起きています。こうした災害の対策のためには、国を挙げての国土強靱化が欠かせません。

ところが国の借金問題が言われていいる上に、財務省は、緊縮財政プライマリーバランス黒字化を推進しています。で、予算は削減。山中伸弥教授のIPS細胞の研究にも予算が回らないほど。

しかしながら財務省が推し進めている財政政策が間違いであることが、MMT(現代貨幣理論)によって明らかになってきています。

MMTポリティクス〜現代貨幣理論と日本経済

MMT(現代貨幣理論)は、ステファニー・ケルトン教授L・ランダル・レイ教授らによって提唱され、現在、アメリカでも騒然となっています。

一言でいえば、日本やアメリカのように自国通貨建国債を発行している国では、インフレにならない限り、財政支出しても大丈夫ということです。

つまり、国借金が1000兆円といわれていますが、全然、問題ないということです。問題がないどころか、国借金1000兆円は、国の借金ではなく、政府の借金。

で、政府の借金は増えていっても構わないし、増えることで日本国民が豊かになるってことです。

要するに、財務省が進めている財政政策は、完全な間違いということです。MMT(現代貨幣理論)によって、これが完全に説明がつくわけですね。

なので、政府は公共事業をドンドン増やすべきなんですね。で、台風や地震に備えての国土強靱化のために、ジャンジャン予算を出して、バンバカ防災・災害対策を昂じたほうがいいんです。

で、これによって20年以上も続くデフレに終止符を打って、日本経済は蘇ります。台風対策も含めた国土強靱化は、一石二鳥どころか三鳥、四鳥でもあるんですね。

昨年の台風25号(コンレイ)では被害を受けた

昨年の9月末に発生した台風25号(コンレイ)では、私の地域は大打撃。家屋の倒壊、床下浸水、停電となり、散々な目にあったものです。

家屋倒壊

信号機が停電して交通マヒ

中でも停電。電気のない生活は厳しい。

そんな体験もありますので、今回の台風19号(ハギビス)は他人事でありません。

やっぱり気になってしまいます。台風の被害は甚大です。情報収集に走ってしまいます。

台風19号は暴風域が650㎞という巨大な範囲です。650㎞は大阪から仙台までの距離。これだけ巨大な暴雨域になりますので、上陸した地域のみならず、ほぼ日本全体が暴風域になるということですね。

ゆめゆめ油断しないほうがいいと思います。

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